見出し画像

11.西条市の情報公開制度について

※重要報告※~ 愛媛県西条市問題 ~ 2023年3月1日 『 拒み続ける情報開示 』  日本一外国資本に農地が買われる愛媛県西条市 参政党愛媛では、愛媛県西条市が外国資本による農地買収についての調査を情報公開制度にて実施しております。 ...

Posted by 参政党愛媛支部 on Tuesday, February 28, 2023

某政党愛媛支部は、西条市に情報公開請求し、E社が農地所有適格法人であるかを判断する上で必要な議決権所有者について公開するよう求めています。
これは、この問題を正しく考える上では確かに必要な手続きです。私もエビデンスは欲しいと思っています。

この情報については、あくまで私の推測ですが、2022年に開かれた「西条の水と未来をつなぐ会」という団体の説明会で参加者に説明されたことじゃないかと思っています。ただ、この説明を受けたと思われる政治関係者の皆さんの発言では「言質をとっている」といった表現にとどめており、確信が持てない状況です。目に見える資料として提示されていない。

農業委員会の資料では「農地所有の適格性を確認」とありました。もしこれが正式な書類を取得せずに、目視や聞き取り程度でよいというのであれば、これは行政手続きが不適切とは思います。
取得した書類があるなら、公開しないことができる公文書に該当しないのであれば、すぐ出すべきだと思います。

公開しないことができる公文書

 公開請求の対象となる公文書は原則公開ですが、次のような情報が記載されている公文書は非公開となります。ただし、公開することが公益上必要と認める場合は、公開することができることとしています。一方、請求対象となった公文書の有無を答えるだけで非公開情報を公開することとなる場合は、公開請求を拒否することがあります。
1.個人に関する情報で特定の個人を識別することができる情報ただし、次の情報は、公開します。
 ア.法令の規定により、何人でも閲覧することができる情報
 イ.公表することを目的として作成し、または取得した情報
 ウ.法令等の規定に基づく許可、免許、届出等に際して作成し、または取得した情報であって、公開することが公益上必要である情報
2.法人等の事業活動その他正当な利益を侵害すると認められる情報
3.公共の安全と秩序の維持に支障があると認められる情報
4.国等との信頼関係や協力関係を損なうと認められる情報
5.公開しないことを条件として任意に提供された情報
6.合議制機関等の公正または円滑な議事運営が損なわれると認められる情報
7.市の意思形成の過程にあり,公正かつ適正な意思形成に支障が生じると認められる情報
8.市の事務事業の円滑な執行を著しく困難にするおそれのある情報
9.法令等の規定により公開できない情報

西条市の情報公開制度 より引用
参考:西条市情報公開条例 平成16年11月1日 条例第11号

当初は「中国資本が丹原にうちぬきを盗りにきた」という、地元民からすると「なんでそんな話がでてくるの?」と首を傾げるようなネット上の炎上から人口に膾炙した農地問題ですが、最終的に行政の手続き問題に焦点が定まってきた気がします。

追記

4.周辺に無農薬栽培の農業がある場合には申請不可
という新しい批判が出てきました。

農地法の「法第3条第2項第6号の判断基準」では、下記のような場合は権利取得を許可することができないものとされています。

③ 無農薬や減農薬での付加価値の高い作物の栽培の取組が行われている地域で、農薬使用による栽培が行われることにより、地域でこれまで行われていた無農薬栽培等が事実上困難になるような権利取得

農地法関係事務に係る処理基準について - 農林水産省 より引用

では、その無農薬栽培の農地とどれだけ離れているか、その無農薬栽培が「地域」として取組が行われているものなのか、E社が営農することによりその無農薬栽培が事実上困難になるかを、正しく判断しなければいけません。
これについても、エビデンスは必要です。