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IYO夢みらい館てのひら小説講座専用マガジン

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2020年からIYO夢みらい館で開催している「てのひら小説講座」受講生作品のマガジンです。
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#短編小説

俺が悪霊を殺(や)る理由

3分間バトル小説「悪霊ハンター@MATUYAMA」   初出 2019年11月8日 ⚠️ショッキングなシ…

忘却とラベンダー

 ある、使用人が陽光を楽しむために海へ出払っていた初夏があり、それはまだ人に花を贈るとい…

佐藤まゆみ
2か月前
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【レトルト三角関係】   #毎週ショートショートnote  魅力的な・・・

男女婚姻多面的関係法案が衆議院を通過した。 100年余り前に「従来とは次元の異なる少子化…

鈍亀
4か月前
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行列のできるリモコン②   #毎週ショートショートnote(青春の香る)

ある年の瀬、閑古鳥が鳴いていたラーメン店の前に、お客さんの長い行列ができていた。 どうも…

鈍亀
4か月前
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行列のできるリモコン   #毎週ショートショートnote 青春の香るで

彼の指が、私に触れた。 優しく撫でるように。 そのタッチに思わず身を震わせる。 彼との合…

鈍亀
4か月前
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アメリカ製保健室  #毎週ショートショートnote

アメリカ人の美人先生がやってくる。 そんな情報を学級委員長の伊勢崎くんが教室に持ち込ん…

鈍亀
5か月前
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「死んだらまた逢おう」

 彼は最愛の人と指切りをした。彼女の顔には不安の色が一つもなかった。彼女は眠りにつくように亡くなった。いつもは彼の方が寝るが遅いので彼女の寝顔を彼は知っていた。  「死んだらまた逢おうね」  これが彼女の最後の言葉だった。  彼は死んだら天国で彼女と再会して結婚するつもりだった。だから彼女は作らず、有り余った余生を自分の好きなことに費やすことにした。彼は昔から漠然と海外に住みたいという思いがあった。どこでもよかったのだ、彼女の匂いのするところ以外だったら。  彼女と死別して2

ゆめが教えてくれたこと その5

空気の流れる寝室で、たくさんの呼吸を感じながら横たわる。 いつかの窮屈さはどこかへいって…

norabito_rina
1年前
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ゆめが教えてくれたこと その4

リビングで外を眺めながらさっき入れたばかりの紅茶を一口。 ホッと一息つく昼下がりだ。 庭の…

norabito_rina
1年前
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ゆめが教えてくれたこと その3

今夜は心なしかゆっくりとした呼吸で横になっている。 窓越しにはオムレツのような月。 窓辺に…

norabito_rina
1年前
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ゆめが教えてくれたこと その2

庭を見ながらぼーっとする昼寝時。 時々聞こえる車のエンジン音にはっとして振り返る。 さっき…

norabito_rina
1年前
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ゆめが教えてくれたこと その1

息が詰まりそうな寝室にダブルベッドが寂しげに1つおかれている。 私はそのベッドの上で窮屈…

norabito_rina
1年前
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雪だるまとけんた

 いつもなら学校の日だけど、今日はお休みです。なぜなら、たくさん雪が積もったから。学校は…

norabito_rina
1年前
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KKKKKKKKKK   第19回坊ちゃん文学賞応募作品

私の趣味はランニングである。 私たち市民ランナー憧れの大会と言えば、地元で開催される愛媛マラソンだ。 最近は、マラソンブームでエントリー数も多く、2年連続で抽選漏れだったが、今回久しぶりに当選。早速、ランニングの師匠である白方さんに当選連絡を入れ、一緒に受付をする約束をした。 そして大会当日。 待ち合わせをしていた白方さんと受付を済ませ、ゴール後の楽しみにしようと二人で、屋台エリアをウロウロしていた。 すると、奥まったところに[貴方の旅ラン10K]の看板があることに気付い