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2025年問題とびわ湖のモンサンミッシェル④

十数年ぶりの実家での正月、いろんな意味で深い話聞くことになったなあ…と思っていたら、父親が「なんで、わしが焦ってるかというとな」と言い始めた。

父は50代の時、ある大きな決断をするに当たって「大阪のよく当たる占い師」を訪れた。

ちなみに、普段は占いとか特に興味がない人なので、その時は良く良く思い悩んでいたのだろう。

その時占い師に「自分はいつまで生きますか?」と聞いたそうだ。

というのも、すぐに死ぬようなら保険とか残された人の生活とかあるし、あんまり好きにもできないなあ、決断をとどまろう、とか考えたらしい。

占いの世界では「人の生死にかかわるアドバイスはできない」というが、果たしてその占い師は「あなたは75歳までは大丈夫です」と答えた。

そして「でも75歳から先は視えません」と続けた、というのだ。

「その頃はわしもまだ50代だったし、75歳なんてまだまだ先の話やし、それだけ生きられたらいいか―と思ったんやけど、気がついたらもうすぐ75やし、もしもお前にあの土地に家の立て直しするんなら生きているうちと思って…」

わたしはそこでびっくりして父を遮った。

「ちょっと待って。今、陰謀論とかオカルト業界では2025年問題というものがありまして。何でも2025年7月に津波や大災害が来て日本が壊滅状態になる、とかいう嘘かホントかわからない怪しい話がありましてね」

「わたしも一時期そういう動画見まくってたんだけど、そこでお父さんと同じこと言われている人が何人もいて。ちょうど2025年に××歳になる人が『××歳から先は視えません』って言われている、て人が何人もいるらしいの」

「お父さんが75歳になるのって、まさにその2025年じゃん」

傍らのTVでは能登の震災の状況が映し出されていた。

「でも、わしがそれ言われたのは20年くらい前やぞ」と父。

父親がどんな占いに行ったのか謎だが
「死にます、とかじゃなくて、「視えない」って言われたんだよね?」
「それ、お父さんが死ぬとかそういう話じゃなくて、日本全体で大災害が起こるってことなんじゃ…」

「でも、じゃあ私もそれに巻き込まれるとしたら、家改築しても無駄じゃね?」と言ったら、「お前は大丈夫やろ」と即答された。

なんにせよ、エンタメとしてYouTubeで見ていた2025年問題が、まさかこんな身近に同じような予言?を受けていた人がいたとは!!
しかも、陰謀論もオカルトも全く興味も関係もない、田舎のじいさん!!

いやー、いろいろ衝撃でした。
どうなるんだろうでしょうね、2025年の日本。






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