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関係論的な自己とシステム思考

磯野さんの「他者と関わる」講義の中で、自己とは関係性によって生まれる存在なのだとする考え方があると知った。

これは自己という存在が先にありそこから関係性が発生するという、存在論的な自己とは対極をなす考え方だ。

僕はこの関係論的な自己を聞いたとき、システム思考やダニエルキムの成功循環ループが浮かんだ。
そしてそれらの間に、とても強い親和性があるなと感じた。

仮に様々な事物事象が関係論的に存在しているのならば、まず注目すべきは自己や他己という存在ではなく、それらを生み出しうる関係性の方なのだろう。

一方でシステム思考とは、要素そのものではなくその要素間に存在している関係性、連動性にフォーカスする思考法だ。

また、ダニエルキムの成功循環ループでは、成果を出すためにはまず個々人間の「関係性」の質を上げることを説いている。

もし世界が関係論的に成り立っているのだとしたら。

システム思考で世界を捉えたり、関係性を強めることで組織を良くしていくという成功循環ループが持つ志向は、とても自然なことに思えるのだ。

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