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「違い」と「優劣」

ビジネススクールで学んだ経営理論、考え方は数多くの研究や事例に基づいた、客観的な正しさがある。

だからそれに従って仕事や運営をしている自分は正しいはずで、それに倣わない他の人たちは非合理で非効率で正しくないのだ。

でも本当はそうじゃない。
その土地、文化の中で独自に進化を遂げているコミュニティ、企業、暮らしている人々がいる。

客観的な正しさは、客観的な正しさを良しとする一つの主観に過ぎない。


文化人類学をかじっていると、「違い」と「優劣」の違いについて考えこんでしまうことがある。

古くから存在する民族の規範や慣習は、先進国からすると一見非合理で前近代的に見える。
しかし実はそれも良く調査してみると、その人々の自然環境や宗教にとってはとても合理的に進化を遂げたものであることが多い。
むしろ先進国の私たちの方が彼らよりも遅れているのではないかと思わせるぐらいだ。

マインドフルネスに気をつけないと、観察者の価値観や先入観がいかに優劣を決めつけてしまうかということを示唆してくれる。

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