異性関係を完全に諦めるのは難しい

昨日今日と在宅で本業をして、
今日はちょっと早退もして次の遠征先へ向かう。
電車の中でまたよだれが出るほど爆睡してしまった。


いつも行っている運送会社は今週休むのだけど、
今日はいつもの女の子も出られないせいか、
珍しく1名欠員が出ている。
ここで埋まらないのは初めてではないだろうか。
時間も短くなったしお給料も安いから、
初めての人がわざわざ来ようとは思わないんだろう。
気になるけれど、協力してあげたいけれど、
わたしは今日その時間は飛行機の中なのだ。ごめん。


日中わたしが仕事をしている後ろで、
母親は自分の職場の来月のシフトを作っていて、

「人が足りない…」


とぼやいていたので、
「タイミーだっていつもの2人が休んだら欠員が出るんだもん、
わざわざ履歴書書いて働きに来る人なんていないわな!!!」
とわたしが笑うと、母親も納得していた。
世の中本当に働く人が足りないんだなと思う。
わたしも明日明後日、本業サボれて超幸せだもんな。


3連休の夏フェスで、
両隣を男性に挟まれてトラウマが復活してしまい、
(過去記事参照)
わたしは帰りの飛行機でも号泣していた。
(隣の人マジでごめんなさい)


中学生のときから20年、
海外まで追いかけた推しへの愛を超えるほど、
わたしは知らない男性と肩が触れるのが嫌だったのだ。


それを超えるような男性と今さら出会うだろうか。


30過ぎてこんなシワくちゃのシミだらけになってしまった顔で。
絶対無理だろう。
どう考えても不可能すぎる。

やっぱりわたしの女としての人生は、
小学生の頃にブッ潰されていたのだ。


20年前に推しと出会ったときには、
もう既にわたしは終わっていたのだ。
あれからいろんな男の人を好きになったけれど、
わたしはもう何をしても駄目だったのだ。

そんな絶望でいっぱいになって、
わたしは飛行機で窓の方を見てずっと泣いていた。
次の遠征は海のある街に行く。
もしこれが小説なら、
わたしは海に身を投げて、
長い髪の毛が顔にへばりついた水死体になって打ち上げられるところだろう。

もちろんそんなことをするつもりは全く無いけれど。


うちの母親が、
人手が全く足りていない職場で突然の休みを取って、
慣れない飛行機に1人で乗って、
地元よりも死ぬほど暑い、
人生で1度も行ったこともない遠い地方まで、
わたしの遺体を引き取りに来れる気がしないし。
…想像しただけで腐ってしまいそうだ。(汚い)


あんなに男性のことで落ち込んだのに、
昨日好きな人の工場の募集が早めに出たので、
わたしは懲りずに今月唯一空いている日に申し込んでしまった。
本当はもっと稼げるところに行きたいけれど、
念のため申し込んでおこうと思ったのだ。

あそこに行ったら、

わたしはまた落ち込むだろう。


当日彼がいるかはわからないし、
いてもまたクソ女に別のフロアに送られるかもしれないし、
会えても彼はきっとわたしになんて全く見向きもしないのだから。
あまり楽しみにはならないけれど、
でも今月1回くらいお目にかかれたらなと思ってしまう自分が本当に情けない。


電車を乗り換えたら、
隣に同年代の女性が座った。感じの良い人だった。
わたしも「すみません」と言って、
13キロあるデカいスーツケースをこちらに寄せた。
そのまましばらくボーっとしていたら、
隣の女性が慌てて何かを探し始めた。
最初は気にしないでいたけれど、
「携帯が無くて…」と声をかけられたので、
わたしはいつものくせで「鳴らしますね!」と言って彼女の電話番号を聞いた。
ちょっと不用心のような気がしたけれど、
もうすぐ空港に着いてしまうし、
なんとなく同性だから大丈夫かなと思った。
(男性だったら絶対に聞かない)

鳴らしたけれど音は全然聞こえず、
結局わたしが座席の隙間に落ちている黒いスマホを見つけて解決したのだけど、
名前も知らない女性にはこんなに簡単に連絡先を聞けるのに、
どうして好きな人は知り合って1年も経って顔見知りになっているのに何も聞けないんだろうとまた少し落ち込んだ。
でももし彼がスマホを無くせば、
さっきみたいに普通に聞けるのかもしれない。
いやわたしが無くせばいいのか?
でも彼は鳴らしてくれるかな…怪しいな。


そんなことを考えたけれど、
もし好きな人と連絡先を交換できても、
わたしが好意を出せば出すほど、
彼も今までの男性のように(前回記事参照)
性欲を剥き出しにしてきて、
わたしがそれにビビって拒否した途端に、
彼もわたしの前から姿を消すというオチが簡単に想像できてしまって、
わたしはまた辛くなるのだ。

そういえば若い頃に何回かデートした他の男性にも、
(この人に下ネタを言われた記憶は全くないけれど、
なんか違う気がして会わなくなった)
「俺嫌われてるから」と周囲にめっちゃ言いふらされた記憶があるので、
わたしの拒否の仕方も相当酷いんだろうけれどさ。
(大体パニックになっていて詳細を覚えていない)


やっぱり何も知らないほうがいいのかもしれない。



この前行ったフェスだって、
現実を何も知らずにテレビで見ていたら、
絶対に超楽しそうに見えるのだ。
行けばよかったと本気で後悔するに違いないのだ。
まさかあんな地獄のような座席でライブを観るなんて想像できるわけがない。
行ったからこそ知ってしまう地獄もあるわけで。
わたしがもし今よりも好きな人のことを知ったら、
見なくてもいいところを見てしまったら、
わたしはまたあの地獄を見る可能性もあるのだ。

そう思うとやっぱり、
もうわたしの人生は異性関係はキッパリと諦めて、
いろんなところで働いて1人で旅行に行っているほうが平和で楽しいのかもしれないけれど、
その諦めがなかなかつかないのが苦しいところだよなと思う。
子宮を取れば異性に興味持たなくなるのかな。
なんて馬鹿なことをつい考えてしまうのは、
遠征に行くのに今にも生理が来そうだからだろうか。