トラックドライバーに好感しかない話

今日も本業後にタイミーでバイト。
いつも行ってる運送会社の近くにある倉庫だ。
去年の12月7日以来だから約4か月ぶりだ。


駅から20分ほど歩いて行く。
前回行った時は、好きな人のことを考えながら歩いていたに違いない。
仕事中、簡単な作業の時も彼のことで頭がいっぱいだったと思う。

あの頃はたしか、
仕事中彼に突然後ろから話しかけられてめちゃくちゃビビってしまった頃だ。
わたしのリアクションがあまりにもひどかったせいか、
彼はいつもタイミーに声を掛ける時「ごめん」って言うのに、
あの後一度だけ「すいません」と言ってきたことがあったっけ。
彼は初めて会った時からどう見てもわたしより年下なのにずっとタメ口で、(初対面の時は本当にドン引きだった)
他のどのタイミーにもパートさんにも敬語なんて使わない人なので、
突然「すいません」って言われたのがおかしくて笑いそうになったな。
懐かしい。
彼がわたしに掛けてくれた言葉は全部宝物なので大体覚えている。
早くタイムマシンができて、人生のこういうところだけ何度も何度もリピートできるようになったらいいのに。


でも今日同じ道を歩いていたら、
わたしはいつも行ってるチャラい男の子の運送会社のことばかり考えていた。
去年はこのあたりのことが全然わからなくて、
トラックに轢かれないように気をつけなきゃとドキドキしながら歩いていたけれど、
今日はいつも行ってる運送会社はあっちの方角で、
いつも歩いてる道はあっちの方で、
向こうには今週末行く食品工場があって…と
この辺の地理に妙に詳しくなった自分に感心していた。
トラックを見たら、チャラい男の子や優しいおじさんが扉の閉め方を教えてくれた時のことを思い出してニヤニヤしてしまう。
今日はタイミー募集してないはずだけど、いつもの作業してるのかなとか、
「帰りに会っちゃったらどーしよ!全然手伝う!」とか考えてドキドキしていた。


なんかもうこの流通団地自体がすげえ好きだ。


あの会社で週に何回もトラックのドライバーさんに優しくされているせいで、
トラックに乗っている男の人がみんな良い人に見えてしまうマジック。
タイミーで行く他の会社の社員さんは、
最初にざっくり仕事を教えたらあとはパートのおばちゃんに任せて放置することが多いけれど、
あの運送会社はみんなタイミーのわたし達の動きをめちゃくちゃ気にかけてくれる。
チャラい男の子も他のお兄さんやおじさん達も、
わたし達が困っていたら「どうしたの?」っていつも声を掛けてくれるし、
おじさんに仕事を習ったばかりなのに、
他のお兄さんがその荷物はそことそこにあるからって再度教えてくれたりする。優しすぎる…(涙)
ほんとみんな親切で、
「わたしは人生で男の人にこんなに大事に扱われたことがあるだろうか、いやないかもしれない」というレベルなのだ。
だからわたしはトラックドライバーの男の人が好きだ。
清潔感に欠ける人もそりゃいるし、
女グセが悪いのもなんかわかる気はするけれど、
それでも好感しかない。

めちゃくちゃ今さらだけど、
わたしが既卒で入社した運送会社(陰気過ぎて1年持たなかった)にも、
あんな優しいお兄さんやおじさんがいてわたしに構ってくれていたらきっと辞めなかったと思う。

あの時は経理課にいたから、
わたしがお弁当を食べてる時にドライバーのおじさんは領収書を無言で出してきて、
すげえ腹立つからわたしも無言でお金を返していた。
(新人のくせに!!!)
もしかしたらわたしはあの時も倉庫でちやほやされていた方がよかったのかもしれない。
あの頃から力仕事してたら今よりも体力がついたかもしれないし。

そんなことばかり考えていたので、
仕事中も移動中も好きな人のことはあまり考えていなかった。
なんということだろう。


わたしはたった4か月で変わった。
もうあの頃のわたしには戻れない。


でも昨日好きな人の工場の募集がようやく出た!
瞬殺過ぎて申し込みはできなかったけれど、
募集が出るだけでわたしは嬉しい。
大好きな彼に会える可能性があるだけで幸せだ。


GWになったら彼に会えるだろうか。
なんかもう電車で彼みたいな一重の切れ長の目をした男の人を見ただけで息が止まりそうになったので、
わたしは1か月ぶりに彼に会ったらどうなってしまうのかわからない。


好きな人でもトラックドライバーでも流通団地でも、
「好き」がたくさんあるのはきっと良いことだと思う。

わたしは明日また違う運送会社の倉庫に2か月ぶりに行くのだけど、
いつもの運送会社に慣れた今見たらどう思うのかとか考えるとなんかわくわくしてしまう。


わたしは自分でも知らない間にどんどん変わっていくけれど、
それが良い変化で、
好きな人に久しぶりに会った時に魅力的に映ればいいなと思う。