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2058年8月12日(月曜日)「リブート?」 突然話しかけられた斎藤嘉樹が声のする方を向くと、そこにはシャオ・ツーと彼のファミリアが立っていた。 リブート、つまり再起動しろっていうことだけれども、そこまでの必要があるのだろうか。斎藤嘉樹は、ジョリアに視線を向ける。ジュリアは微笑みながら彼を見つめ返す。 再起動する前に、それまでのログを一旦保存しておく、所要時間は10分くらいだろうか。確かに、ログを一旦保存しておけば、そこまでの会話や記憶データは失われることがない。
第7話 エリカ・ロドリゲス私には七人の守護者がいる。 ミゲルはいつも優しくて、私にたくさんの助言を与えてくれる。彼はわたしの12歳年上の兄で、私を守るためにそばにいる。「口癖はプライドを高く持て。誇りを忘れるな。」 ソフィアは3つ上の姉で、いつも私を笑わせてくれる。とても優しくていろいろなことを教えてくれる。わたしのことをかわいい可愛いと褒めてくれるし、とても羨ましがってる。私はソフィアみたいな素敵な女性になりたいといつも思っているのに、お姉ちゃんはいつも言う。 「
「エディ、エディ」 どこからか自分を呼ぶ声が聞こえる。 あれは学生たちだろうか? いや違う、子供の声ではない。それに彼らはわたしのことをエディとは言わない。 私をエディと呼んでいたのは彼だ。 彼の名はレオナルド・ヤマグチ。ブラジル生まれの日系五世。彼が言うには実のところ五世か六世かはよくわからないと言っていたっけ。 私は目を閉じている、その声を探す。声は、まるで遠い未来から聞こえてきたかのように、かすかだ。それがどこから来ているのかはわからない。しかし、その声が彼