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【ドット絵】ダメージ演出をあれこれ作ってみる

前回の記事で、パンチ、キックのコンビネーション攻撃を作りましたが、今回は攻撃を受ける側の『ダメージモーション』を作ってみようと思います。

さらにそのダメージモーションに様々な『演出』を加え、その結果、攻撃モーションの印象がどう変わるかを見てみましょう。



1.ドットキャラクターを用意する

攻撃モーション側は、前回作った『パンチ、キックのコンビネーション攻撃』を使います。

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前回作った攻撃モーションが、これですね。
『右パンチ→左パンチ→左キック』というコンビネーション攻撃です。

この攻撃を受ける側のドットキャラクターを何か置いてみましょう。

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適当なドットキャラクターを置いてみました。

このゴリラのようなドットキャラクターを使って、ダメージ演出を作っていきたいと思います。



2.ノックバックさせてみる

まずは、このゴリラのようなドットキャラクターに『ノックバック』させてみましょう。

ノックバックとは、攻撃を受けたキャラクターが後ろにのけぞって少し後退する動きのことを指します。

もしかすると、ダメージモーションを作らなくても、ノックバックだけで、ダメージを受けているように見えるかも…と淡い期待を抱きつつ。

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ゴリラのようなドットキャラクターに、ノックバックさせてみました。
パンチやキックが当たっているように見えますでしょうか?

攻撃を受けても、ポーズが一切変わらないので、やはりノックバックだけでは、ダメージを受けているようには見えないですね…。


3.ダメージポーズを付けてみる

ダメージを受けているように見せる為に、ダメージポーズを追加してみましょう。

ダメージ_ノックバック色無し

パンチ、パンチ、キックの各タイミングに合わせて、ダメージポーズを追加してみました。

ダメージ_ノックバック赤味

さらにゲームっぽく、少し赤味を乗せると、ダメージ感が、もっとわかりやすくなります。制限の多かった昔のゲームに、多かった表現ですね。



4.ダメージモーションを作ってみる

もっと表現力を上げる為に、次は、パンチ、パンチ、キックの各タイミングに合わせて、ダメージを受ける動き(ダメージモーション)を追加してみます。

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ゴリラのようなドットキャラクターは、何も悪いことをしていないのに、いきなり殴られて蹴られて、散々な目に遭って可哀そうですね…。

ダメージモーションを追加したことで、攻撃する動きとダメージを受ける動きがしっかり噛み合うようになり、動きに説得力が出てきました。

このダメージモーションをもとに、次は色んな効果を加えてみたいと思います。



5.エフェクトを付けてみる

『ヒットエフェクト』を、パンチ、パンチ、キックの各タイミングに合わせて、表示させてみます。

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さっきより、痛そうに見えますでしょうか?
攻撃モーションとダメージモーションの関係が、よりわかりやすくなりました。



6.ヒットストップを付けてみる

パンチ、パンチ、キックの各タイミングに合わせて、ダメージを受けたポーズの表示時間(ヒットストップ)を長くしてみましょう。

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一つ一つの攻撃が、目に残りやすくなったことで、重くて痛そうな攻撃に見えるようになります。



7.ブラー効果を付けてみる

キックのタイミングに合わせて、ゴリラのようなドットキャラクターの頭部にブラー効果をかけてみましょう。

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キックを受けて、のけ反った頭部にブラーをかけてみました。
のけ反る動きに少し勢いが増した気がしますね。



8.文字を置いてみる

パンチ、パンチ、キックの各タイミングに合わせて、描き文字を置いてみましょう。

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視覚的に『音』の情報が加わって、よりわかりやすくなり、見栄えするようになりました。
音の内容と音量が、視覚から伝わるようにしています。



9.ネガポジ反転させてみる

コンビネーション攻撃の三撃目を受けた時に、ネガポジ反転を入れてみましょう。

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三撃目が、致命傷っぽくなりました…!

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エフェクトが、より映えるように背景を暗くしてみると、こんな感じになります。



10.ホワイトアウトさせてみる

三撃目のキックが、致命傷に見えるようになってきたので、さらに、それっぽい演出を加えてみましょう。

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最後、ホワイトアウトで真っ白に燃え尽きさせてみました。
間違いなく意識が飛んでいますね。



11.ゲーム画面っぽくしてみる

最後に仕上げとして、ゲームっぽい要素を加えて、まとめてみましょう。

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体力ゲージや、パンチボタン、キックボタンを追加してみました。
体力ゲージがゼロになることで、よりわかりやすく再起不能感が出ましたね。


最後に

今回はダメージ演出で遊んでみましたが、こうして少しずつ色んな要素を足していくことで、個々の要素に様々な効果・役割りが有り、それらが何重にも積み重ねられることで相乗効果的に完成度が上がることがわかります。

そして、今回の記事も、特にオチが思い浮かびませんでした…。


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