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観光でもなく、移住でもなく。暮らしの軸を少しだけ遠くに置いてみる。

都会と非都会

ゲストハウスをはじめようと思ってから、都市と非都会の暮らしについて考えるようになった。

上京して4年弱(横浜2年、東京2年)。
東京に来るまでは、福島に18年、秋田に4年という生粋の田舎育ち。

本当に田舎者だから、初めて住む都会はなんでもキラキラ輝いて見えた。
不満をあげるとすれば満員電車の憂鬱さくらいで、実のところほとんど全てに満足しているような気がする。

だけど、今は、なんとなく変な気持ち。
田舎の生活への羨望とか、都会の生活を否定したかったりする、そういったものとは違うやつ。

なぜ、都市と地方の暮らしについて考えるようになったかというと、昨年、地方に出かけることが多くなったことが大きいかもしれない。仕事や学会なんかで行くことも多かったけれど、それ以上に、旅先の知人を訪ねて行くことが多かった。特に観光を目的としているものではないから、短い期間その土地でただゆっくりと時間を過ごす。もちろん、観光のための旅行も好きだし、むしろそういった旅行の方が圧倒的に多かった。それが最近になって、自分の中で変わり始めてきたこと。


時間軸の変化を感じる

地方へ行くときは「ゆっくりしたい」と思うようになった。もう少し具体的に言うと、この「ゆっくりしたい」というのは「ゆっくり”呼吸”がしたい」という感覚。ゆっくり呼吸なんて東京でもできるだろ!と言われそうだけど、「今、呼吸してるわ〜」って、当たり前のことを身にしみて感じるような、そんな時間を過ごしたいと思っている。

観光だと目的地が明確に決まっていて、その場所に行くことによってある種の達成感みたいなものが生まれような気がしている。それに、その場所で過ごす時間もあっという間。もう少しゆっくりしたいなと思うときは、行く場所は同じでも訪れる手段は、観光とは違ったものになる。

「地方」「暮らし」というキーワードから導き出されるものの一つとして、その代表(もしくは流行?)は移住かなと思っていて、つい最近、山手線の車内に移住支援の広告が貼ってあって、それにはとても驚いた。疲弊したサラリーマンを田舎に誘い込もうとでもしているのだろうか。まあ、東京から地方という人の動きに対して、それだけ移住に期待しているものがあるのかなと思ったり。

でも、よくよく考えてみると、移住ってかなりハードルが高い。都内で引越しするだけでも頭を抱えるのに、移住なんてそう簡単に決めることはできないと思う。

僕の感覚では、都会からいわゆる地方へ向かうときは、生活の時間軸に変化を起こしたいと思っている。
似たような感覚をもったことありませんかね。


観光でもなく、移住でもなく。暮らしの軸を少しだけ遠くに置いてみる。


新年を迎えて、いよいよ千葉を拠点にした生活が見えてきた。
まずは僕がその土地で、地に足つけて生活をしていきたい。
加えて、少なくとも最初の1年間は東京と千葉を行き来する生活になるので、そこで感じる差異に敏感になりたいと思う。

僕の考えでは、神崎のゲストハウスは、大なり小なり誰かの生活の一部となってほしいと考えている。
それは僕自身が望んでいることでもあるから、第一に僕が一番のゲストでありたい。

そんなことを考えながらゲストハウスの構想をしています。

また書きます。

ゲストハウスと同じ場所でやっている発酵COMPANYというプロジェクトが、クラウドファンディングに挑戦中です。よかったらこちらもご覧ください!
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