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IXコミュニティ、始動。

伊勢志摩地域(I)を新しい時代に向けて力強くトランスフォーム(X:変革)させたいという思いを込め、2023年1月に社名およびコーポレートアイデンティティを変更。2023年10月、IXホールディングスは、地域の未来に向けて具体的なアクションを行っていくため「IXコミュニティ」を発足させました。


IXコミュニティとは

地域課題の解決に向けて考え、実行するために必要な関係者が協働するオープンイノベーションの場。地域の若者(高校生・大学生・社会人)と産官学の関係者が協働して、伊勢志摩の地域課題の解決につながるソーシャルビジネスの実践に取り組みます。月に1回リアルで集まり、勉強や意見交換を行う他、班活動で現場を実際に訪れ、当事者の話を聞きながら、ビジネスプランを検討、実行し、事業化を目指します。全国の高校でSBP(ソーシャルビジネスプロジェクト)の普及と実践の実績を持つ、一般社団法人未来の大人応援プロジェクトと連携して活動しています。

活動のねらい

・知る(出会う)機会による学びと成長
・実践する機会を伊勢志摩で提供することによる地域の未来と自分の役割を考えるきっかけづくり
・さらなる挑戦意欲をもって伊勢志摩での新規事業創出(起業)や活躍(就職)の可能性を高めること。

IXコミュニティを通じて生まれるソーシャルビジネスによって、地域イノベーションをたくさん起こしていくことで、伊勢志摩のトランスフォーメーションにつなげていきたいと考えています。

2023年10月 キックオフイベント

2023年10月7日、IXコミュニティ設立記念キックオフイベント~Z世代と考える伊勢志摩の未来~をザ・オランジェガーデン五十鈴川(三重県伊勢市)にて開催しました。
IXコミュニティ設立記念となる今回のキックオフイベントでは、第一部に衆議院議員(前三重県知事)の鈴木英敬氏と浅井農園代表取締役の浅井雄一郎氏によるパネルトークを、第二部では元五輪金メダリストの吉田沙保里氏によるトークショーを開催しました。
当日は伊勢志摩をより良い地域にしたいと考える学生(OB・OG含む)37名と、その活動を応援したいとお集まりいただいた学校・企業・行政関係者など約60名と、約100名もの方々に参加いただきました。

<主催者挨拶>
IXホールディングス株式会社 代表取締役社長 浜田吉司より「この伊勢志摩という地域を持続可能な社会として築いていくために、若者と大人が連携し力を合わせていく場を持ちたいと考えIXコミュニティの設立にいたりました。IXコミュニティがある限り伊勢志摩の未来は明るい!と言っていただける集まりにしていきたい」と主催挨拶を行いました。

<第一部/パネルトーク>
司会の紹介で登壇いただいた鈴木英敬さん(衆議院議員・前三重県知事)と浅井雄一郎さん(浅井農園 代表取締役)は、少し緊張気味の学生たちを和ませる、終始笑い声が絶えないトークを展開いただきました。

最初に学生時代について話しが及ぶと鈴木さんからは、「価値観の違う人と交流をもてばよかったと思っています。違う価値観の人との交流は新しい何かが生み出されていく。ただし、これはとてもパワーを使います。それでもシャッターを下ろさず半歩踏み出すと今まで見えなかった景色が見えてくる」と自身の経験から学生たちにアドバイスを送りました。

そして地域の未来について浅井さんからは「日本の人口の減少について憂いており、私の専門領域である農業においても農家が減ってきています。しかし世界規模で見ると人口は増えており、農業の分野においてはとても大きなチャンスがあります、チャンスしかありません!もっと若い方に興味を持っていただけるようにしていきたい」と熱い思いを語りました。

最後にZ世代へ向けて、浅井さんからは「AかBかではなく、AもBも!というアンド思考をもつ事が大事だと思います。自分の視野を広げて解像度をあげていくと周囲の困りごとに気がつく事ができます。オンオフのメリハリをつけながらゆったりとしたスタンスでぜひ頑張ってください!」、鈴木さんからは「人はどうしても間違える事があります。自分の経験だけでは限界があるので、ぜひ歴史から色々な人の経験を学び、それを基に、次世代である皆さんは間違わないように、そして間違いを正していく力をつけていってください」とエールをいただきました。

<第二部/トークショー>
トークショーの進行役である粟生万琴さん(株式会社LEO 代表取締役CEO)の紹介で吉田沙保里さん(元女子レスリング日本代表)にご登場いただき、レスリングでの経験をもとに、夢に向かって挑戦し続けた背景をお話しいただきました。

─学生時代、レスリングを辞めたいと思った事はなかったですか?
小学校時代は正直辞めたい!思ったことは何回もあったのですが、中学生で「オリンピックで金メダルを取りたい!」という夢を持ったので、そこからは辞めたいと思う事はなく、どうしたらその夢を叶えられるかという事を考えるようになりました。

─心身ともにしんどい時は?
夢や目標を叶えられないのが自分にとって一番辛いことでしたので、気持ちが折れることはなかったですし、私だけがしんどいわけではない!と思い踏ん張れました。
また、後輩ができて「沙保里さんみたいになりたい!」という言葉を聞いたときに見本にならないといけない!と背中を押されましたね。あとは純粋に負けたくない!という負けず嫌いな気持ちで頑張れました。

─嬉しかった思い出はなんですか?
オリンピックで金メダルを獲った時だと思われると思うのですが、それももちろんですがレスリングについては、ライバルの選手がいて最終選考で倒して勝った時が一番嬉しかったです。この人は越えられないと思っていたが、努力を重ねればできない事はないという自信にもつながりました。

トークショーの最後には10月5日がお誕生日だった吉田さんにサプライズで三重県立相可高等学校の生徒より、高校生が開発した化粧品やお茶などをプレゼントさせていただきました!

<第三部/トークセッション>
今回参加していただいたZ世代37名の中から代表して学校ごとに8名が現在の活動内容を紹介しました。紹介の後には地域の企業や行政、団体に所属する大人から、活動内容の詳細について質問が出るなど、双方向での意見交換を行いました。

Z世代と呼ばれる学生の皆さんが、これまで学んだり経験したりしたことから、伊勢志摩地域はどのようにしたらもっと元気で住みよい地域になると思うかというテーマに対して、多くの意見が出ました。

・最近の社会は閉塞的であったり息苦しさがあったりすると言われることがあるが、伊勢志摩は自然豊かで天照大神のお膝元ということで、心が豊かになるような心のよりどころになるような地域にできたらより良い地域の発展につながるのではないかと思う。(皇學館大学1年 髙林大樹)

・フラダンスをしているが、地域の公民館などで小さい子からご年配の方まで一緒に踊って体験してもらうなど、同世代だけでないような交流ができたら、みんなを笑顔にすることにつながると思う。(相可高校2年 青田理瑚)

・大人に若者の意見に本気で向き合って聞いていただき、発信してもらえたら嬉しい。(名古屋大学3年 田中大喜)

・伊勢で育ち、これからもずっと伊勢に住んでいきたいと思っている。田舎ならではの人のつながりが感じられる良い地域だと思っており、それこそが伊勢志摩地域の活性化の秘訣になると思う。(皇學館大学4年 森知帆里)

・学生が運営するボランティア団体に所属している。ボランティアを依頼してくる団体も高齢化が進んでいる。地域活性化にはボランティアが必要。ボランティアには企業の協力が必要。(皇學館大学2年生 岩野倖汰)

・伊勢志摩は観光地だが、そこに住む人としては自分の周りは祖父母世代が多いので、観光で来たい町というより、住みたい町にしていきたい。(伊勢工業高校3年 西河玲人)

最後に、IXホールディングス株式会社 代表取締役社長 浜田吉司より「若者の発信に本気で向き合ってほしいコメントがありましたが、幅広い世代の方がIXコミュニティの場を本気でぶつかり合う場として使ってほしいと考えております。弊社及び弊社のグループ企業、今回賛同いただいている伊勢志摩の各企業のリソースを存分に使っていただき、伊勢志摩の地を盛り上げていきましょう!」と締めくくりました。