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第2回 宮沢賢治の父と浄土真宗

銀河鉄道の父、2023年GW映画公開✨

 『銀河鉄道の父』は、直木賞作家、門井慶喜さんによる宮沢賢治の父、政次郎氏の賢治さんへの愛情を丁寧に描いた良作。映画として2023年GW公開予定である。主演宮沢政次郎に役所広司。宮沢賢治に菅田将暉。妹トシに森七恵。楽しみなキャストである。宮沢賢治さんファンでなくともぜひご覧いただきたい。(祖父喜助に、田中泯) 

賢治の父、宮沢政次郎氏とは

宮沢家は、質・古着商を家業としていた。宮沢政次郎氏は1885年に本城小学校を卒業すると家業に従事し、15歳 - 16歳頃には父の代理を務めるほどだった。また、人柄の良さで、1907年に花巻川口町議会議員に選出され、4期務めた。以上は一般的に記載される事項であろう。ここからは、『銀河鉄道の父』でもあまり多くは語られない、宮沢家の浄土真宗の信仰について述べていきたい。

花巻夏期仏教講習会

政次郎氏は、家業の傍ら花巻仏教会の中枢会員として1899年から1916年まで夏期仏教講習会を開催した。政次郎は講習会の企画運営等を含めたスポンサーになっていた。

講習会について、筆者が確認している範囲は別表のとおり。(図表4) 宮沢家の宗派は、祖先が京都から花巻に移ってきたとき以来浄土真宗であり、安浄寺の檀徒であった。講師は、浄土真宗関係を主にした一流の人物が選ばれた。

宮沢賢治記念館パネルより 第8回 暁烏敏(あけがらすはや)師と。後列中央の法衣姿が、暁烏敏。

宮沢賢治の浄土真宗信仰のはじまり

ここで、宮沢賢治の浄土真宗信仰のはじまりにも触れておきたい。
このような仏教講習会に参加することで賢治さんは幼少の頃すでに浄土真宗信仰の下地が出来ていたと考えられる。少なくとも写真から、第8回の大会に賢治さんが参加していたことが確認されている。講師の身の周りを世話する小姓として振る舞っている。まずは賢治さんは宮沢家、また政次郎氏の影響から、次第に浄土真宗の信仰を深めていったと推察される。

参照『宮沢賢治と法華経について』田口昭典

終わりに

纏まりのない、文章ですみません。その後の政次郎氏、賢治さんについては回を改めて述べていきたい。応援よろしくお願いします🙇

参考文献
『宮沢賢治と法華経について』
田口昭典 2006年 でくのぼう出版 発行 星雲社 発売



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