人生の中盤こそ「伸び代」を意識する
成長率。潜在能力。伸び代。
いろんな言い方があります。
この先にどれくらい成長する余地があるか?
人でも会社でも「伸び代」は、若いうち”だけ”重要なポイントと捉えられていたと思います。
いい歳して伸び代なんてあってもしょうがないよ、みたいに。
でも、ぼくはそうは思いません。
伸び代は、むしろ人生の中盤以降に重要視されるべきだと思うんですね。
大事なことはゲームから教わった
成長率こそ重要だとぼくが教わったのは、10代後半。
とあるゲームをプレイしているときでした。
「シュミレーションRPG」と呼ばれていたゲーム(初代プレステ)で、
序盤に「4人のうちから1人だけ自分の仲間にできる」というイベントがありました。その中に1人
「最初は弱いんだけど、レベルアップするごとにパラメーターがエグいくらい上がるキャラクター」がいたんですね。
そのキャラクター(確かナロンという名前だった)は、ゲーム中盤になると最強に成長しました。
このキャラが仲間にいるのといないのとでゲーム攻略の難易度が変わってくるくらい。(そういう設定がゲームとしてどうなのかはともかく)
現在値よりも伸び率のほうが重要
ゲームでは、自分が育てていくキャラクターを選ぶ際に、つい「現在の強さ」を優先してしまいがちです。
でも、長くゲームを続けていくなら、もっと重要なのが「潜在能力=成長率」であるはず。
たとえば「A」と「B」という2人のキャクターがいたとします。
A・・・レベル5のときはけっこう強い。でもレベル20になってもあまり強さは変わらない
B・・・最初は弱いけど、だんだん強くなる。レベル20で「A」を追い抜き、その後も強くなる
現実の「人生」でも同じ
これは現実のゲーム(人生)についても同じことが言えます。
ぼくらが選ぶべきなのは、
最初はイケてるけど伸び代のない「A」ではなく、
最初は弱いけど、ぐんぐん伸びる「B」なのです。
そして現実のゲームでは、選べるキャラクターは「自分」しかいません。
だから、自分を「B」的に育てていきたいものですね。
人生100年時代
なぜ「成長率」や「伸び代」が大事なのかというと、人間の寿命が伸びているからですね。
60歳で現役引退して10年くらい余生を過ごしたらサヨウナラ、という時代だったら、若いときに稼いだ資本(金融、人的、社会的)だけで余生は十分やっていけたでしょう。
でも、人間が100歳まで生きる時代ではどうでしょうか?
今までのやり方では適応できなくなるのは明らかです。
たとえどんなにうまくいっていたとしても、人生の中盤で「方向転換」をする必要があります。
人生における「伸び代」とは
現実のゲーム(人生)において、「伸びしろ」にあたるものは、3つかなと思っています。
自己肯定感(自己効力感)・・・自分はできる、失敗しても大丈夫
好奇心・・・いろんな対象に興味を持ち、エネルギーを注ぎ込める
思考力・・・自分の頭で考えられる
このあたりが、「何歳になっても成長できるために必要な要素」ではないでしょうか。
まとめ:何歳になっても「伸びしろ」は重要
人生100年時代には、50歳(80歳でも)になっても「この先の人生」が存在します。
仮に90歳まで健康に生きられるとしたら、40歳時の残り健康寿命は50年。
進歩する医療技術を考えると、あながち希望的な予測でもないと思われます。
あと50年。そのときに
・なんとなく流されて生きる50年
・自分の頭で考えて主体的に選んで生きる50年
その差は莫大なものになります。
この文章は、ラジオで話した内容をテキスト化したものです。
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