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市場価格の「10分の1」でVRが遊べるHMDがクラウドファンディングに登場【#105】

今日のトピックは「Kickstarterでキャンペーン中のZappar」について。

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こんにちは、こんばんは。
VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
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40ドルのVR HMD

ロンドンを本拠地とするZapparは、「ZapBox」と名付けられた40ドルの新しいモバイルVR向けHMDキットを発表しました。現在、Kickstarterでキャンペーンを行っています。

これは現在のVR HMDの市場価格がおよそ5万円程度からであることを考えると、市場価格の1/10のコストで6DoFのVR体験を可能にしていることになります。(※あくまで6DoF VR HMDとして見たとき)

ZapBoxキットに同梱されているのは、コントローラー、iPhone用のカメラアダプター、ワールドアンカー(AR/MRにおいて実空間上に置いて使う目印)、コンテンツライブラリ、開発者向けのUnityプラグイン。

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このキットにはスマートフォンを装着して使う必要がありますが、iPhone 6S以降のすべてのiPhoneに加え、最近のSamsung SシリーズやGoogle Pixelスマートフォンも利用可能です。

通常の3DoFのスマートフォン向けVRとは異なり、ZapBoxを用いると6DoFの体験が可能になります。ただしストアはOculusやSteamなどプラットフォームに依存する部分があり、処理能力も異なるので完全にハイエンドなVR HMDと同じ体験ができるわけではありません。
しかしながらそれを加味しても低価格で高品質な体験ができる点や制作のサポートまで充実している点は大きな魅力です。

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【3DoFと6DoFの違いについて】
 DoF(Degree of Freedom)は「自由度」のことです。
 特にVR HMDでは検知できる方向の数といえます。
◆3DoF:頭の向き(前後の傾き、左右の首振り、左右の傾斜の3つ)を検知
 例 Oculus Go、スマホVRなど
◆6DoF:3DoFに加えて上下/左右/前後の移動を検知
 例 Oculus Quest、PSVR、HTC VIVEなど

たしかにFacebookから新たに販売されるOculus Quest2も非常にコストパフォーマンスに優れ、破格の性能なのですが、それでも価格は299ドルから。いきなり数万円を出すには抵抗感がある人も多いに違いありません。
関連記事:どうしてPS5もFacebookの新型VR HMDも値段が安すぎるのか?【#93】

参考:100ドルPC

OLPC(One Laptop Per Child)は、「すべての子どもにパソコンを」という理念に基づき、発展途上国など貧しい国の子どもたちにPCを1人1台届けることを目指す団体で、MIT(米国マサチューセッツ工科大学)メディアラボによって2005年に立ち上げられました。

この活動と同様にVRデバイスも経済格差によって普及や用途が限定されてしまうことを避けるために、廉価なプロダクトは必要不可欠です。

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noteは毎日更新しています。昨日のトピックは「AirPodsをつけていると、将来どこにいてなにを見ているかバレてしまうかもしれない機能」について。

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過去のnoteはこちらにまとめています。

出典:All-new ZapBox: Awesome Mixed Reality for $40

会社のみんなとドーナツ食べます。