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FacebookのVR/AR向け仮想キーボードが抱える欠点はなにか?【#108】

今日のトピックは「Facebook Reality Labのバーチャルキーボードに関する入力精度の研究結果」について。

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この記事のまとめ

ハンドトラッキングによるテキスト入力の研究成果をFRLが公開
実際のキーボードと近い入力精度と速さを記録
VR/ARならではの新しい入力方式が望まれる

ハンドトラッキングによるテキスト入力

FacebookのVR/ARに関する研究部門「Facebook Reality Lab(FRL)」は、テキスト入力のためのハンドトラッキングに関する研究内容を公開。今回の研究ではマーカーがついた手袋を使用しているものの、Oculus Questのカメラで手指の動きを追跡して、物理キーボードを用いずとも机などの平面に入力すると、近い水準の精度で入力が可能だと報告しています。

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AIで不規則な手指の動きを予測

キーを押し込むという物理的なフィードバックなしで手・指の動きを追跡することは大きな課題でした。それを解決するために参考にしたのは音声認識で使われる解析技術。手の動きから次のキーストロークを予測することで、毎分73ワードの入力、誤入力率2.4パーセントと、実際のキーボードに近い数値を実現しています。

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左図:毎分の文字入力数、右図:誤入力率
おおむね1分間に一文字打ち間違いの差があるかないかといった具合

Facebook Reality Labの研究内容

FRLではこの他にもVR/ARに関する研究成果を積極的に公開しています。
その他の研究成果についてもこちらにまとめられています。

関連記事:Facebookが、未来への直行便を爆速で造り上げている・・・【#23】

関連記事:FacebookがVRでアイコンタクトを可能に【#37】

関連記事:「まるでそこにいる感覚」の鍵は音声...?【#83】

キーボード入力は最適か?

物理的なキーボードに近い成果を記録したFRLの研究ですが、そもそもの話としてキーボード入力はVR/AR時代においても最適なのでしょうか?

キーボードはもともとタイプライターの入力方式を模したものですが、これは早すぎる入力で紙詰まりが起きないように意図的に入力しにくい配列で設計されています。

スマートフォンのフリック入力のように、VR/ARでも3次元的な手の動きや視線、あるいは音声入力を駆使した新しい入力方式が出てくることを期待しています。
実際に日本でもNodesk社が高速の入力を可能にする方式を提案しています。

また、FRLでも「つまむ」動作を活用した「ピンチタイプ(PinchType)」がこれまでに提案されています。ただし、「ピンチタイプ」が1分間入力可能な言葉は12語強とされ、一般的なQWERTYキーボードの平均が40語、スマートフォンの平均が35語程度なことと比較するとこの「ピンチタイプ」にはさらなる研究の余地がありそうです。

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過去のnoteはこちらにまとめています。

出典:tech@facebook. Making Technology Feel Natural

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