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パンチライン百科事典 p.24 -Johnny P's Caddy-

 J. Cole、近年の作品では少しずつ客演が増えてきている印象ですが、基本的にソロで楽曲を仕上げるタイプのアーティストですよね。なぜ客演を好まないのか、彼は実はその理由をBenny the Butcherとの楽曲『Johnny P's Caddy』にてラップしています。今回はそのラインを紹介したいと思います。


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Benny the Butcher & J. Cole - Johnny P's Caddy 2:45〜

N***a want me on a song, he gon' see the wrath of the reaper
I'm prolly gon' go to Hell if Jesus ask for a feature

俺を楽曲に呼ぶと、死神の怒りを見ることになる
ジーザスにフィーチャリングを頼まれたら地獄に落ちるかもしれない
2:45〜

 これは、J. Coleが自身の楽曲にあまり客演を呼ばない理由について言及していると思われるラインです。"He gon' see the wrath of the reaper"(死神の怒りを見ることになる)から分かる通り、彼と同じビートの上でラップするということは、を意味します。もちろん本当に殺されてしまうわけではないですが、彼の圧倒的なラップスキルを前にして、自身のアーティスト生命が危ぶまれることになるのは確かなのではないでしょうか。さらに、"I'm prolly gon' go to Hell if Jesus ask for a feature"(ジーザスにフィーチャリングを頼まれたら地獄に落ちるかもしれない)にある通り、彼はこの鋭すぎるペンはたとえ相手がJesus(ジーザス)であっても牙を剥くかもしれないと感じています。恐らく、彼自身ですら自分のスキルに恐れを抱いているのでしょう。つまり彼は、自分が無駄なアーティスト殺しに手を染めないため、他のアーティストの命を守るために客演を避けているということなのではないでしょうか。軽率にJ. Coleと同じステージに上がることは、本当に避けたほうがよいのかもしれませんね。


P.S. 皆さんはこの曲で、Bennyはいつも通りカマしていたと思いますか?それともJ. Coleの方が上回っていた思いますか?僕は...動画にてお伝えしますね!



written by じょん

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