パンチライン百科事典 p.25 -Table For 3-
Conway the Machineが2月25日に『GOD DON'T MAKE MISTAKES』を、Benny the Butcherが3月11日に『Tana Talk 4』をリリースする予定になっており、2022年もGriseldaの勢いは止まりそうにありません。彼らが現在のニューヨークのヒップホップシーンを引っ張っているのは間違いないのですが、ニューヨークにはGriseldaのメンツ以外にも沢山のスキルフルなラッパーがいます。今回はそんなニューヨークのローチェスター出身のラッパー、38 Speshのラインを紹介したいと思います。
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38 Spesh - Table For 3 3:42〜
I don't care if you not tall, turn all of y'all into six-feeters
背が低いとかどうでもいいから、お前ら全員6フィートにしてやる
3:42〜
6フィートとはセンチ単位に換算すると約182センチメートルです。日本人の私達からすると、えっ割と高くない?そんなデカくしちゃっていいの?と思うかもしれません。ですが、それいいんです。実はここでの38 Speshは身長の意味で6フィートと言っているのではありません。棺桶を埋めるために掘る穴の深さの意味で6フィートと言っているのです。アメリカ合衆国では亡くなった人を埋葬する場合、土葬が用いられることが多いです。そのため、ヒップホップの歌詞の中では"6 feet under"や"6 feet deep"のように死を意味するスラング表現として"6 feet"(6フィート)がよく登場します。つまりここでの38 Speshも、長さという単位を基点にダブルミーニングを組み込みつつ、「なんでもいいからお前をヤってやる」という脅しを繰り出しているということですね。あんなイカつい彼にこんなことを言われると...堪ったものじゃないですね。
P.S. 僕はこの6 feetの表現をBiggieのファーストに入っているThings Done Changedという曲で初めて聞きました。皆さんは聞いたことがありましたか!?
written by じょん
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