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過去負う者 ポレポレ東中野 2023/10/16

映画「過去負う者」をポレポレ東中野でみた。
https://kako-oumono.com/
ソーシャルワーカーや心理士が見ればツッコミどころ満載の映画だった。
初っ端の就労支援の方たちと刑務所出所者のやりとり
「罪名は?」
「覚せい剤取締法違反です」
「自己使用?」
「はい。」
「やめ続ける日の一日一日積み重ねだよ云々」
鼻にシワがよる。
あー!一昨日感じたパターナリズム(父権主義)だ!
「自己使用」から、なぜそんな短絡的助言をするのか。 
その後もパターナリズムだらけ。
「心配してたのよ!」
「あなたのためなのに、どうしてわからないの?」
加害者と被害者の対立などなど。
ドラマセラピーのシーンも鼻にシワだらけ。
簡単に身体接触するし、エンプティチェアも゙形骸化して支配的恣意的で邪悪な感じ。
視線を合わせるテクニックもアリエヘン連続。

映画「羊の木」「友罪」を超える鼻にシワな作品だった。

船橋監督は、
「心の闇ってみんなあると思うんですよ。心の闇にも気がつけない人が排除をする。」
監督が描きたかったのは闇から光の可塑性。
自分の中の警察官が総動員された。
舩橋監督の仕掛けたゲームにまんまと乗せられた感。

トークショーでは、森達也監督が日本に蔓延する自己責任論に対して、ノルウェーの施策と社会責任論を話した。
日本は独特の排除と隔離をする。
「アトモスフィアがコモンになる。」という。
ハンセン病の隔離とか、福島から避難した人、水俣病罹患者の地域排除。

アメリカでは、加害者の家族に手厚く支援する。
でも日本は逆に家族は街に住めなくなり、会社をやめ、学校を離れ、かなり自殺する。

日本には独特の穢れ意識がある。

このアフタートークはユーチューブでもうすぐアップされるよ。
生き直しの千葉社長のトークもアップロードされてます。
https://www.youtube.com/@bopthefilm#bottom-sheet

森達也さんとは、その後少しお話し。共通の知り合いのメンツから、天龍林業高校事件の進捗報告となりました。https://news.yahoo.co.jp/articles/a8638207e76f9d4eb05aab6b4aab0d55b3269b62

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