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ドラムとリハビリと



10年ほど前、脳の大病で一時的に体の運動神経を失った。
リハビリが効果して、日常生活には、多少の不具合があるが、今のところ大きな支障はない。

病気をする前、ドラムのレッスンに通っていた。
今、妻の頑張りにより経済的な危機から脱出できた。

ドラムというものは、両手両足をバラバラに動かす。
それが、ボクのような肢体不自由者にとって、きわめて有効なリハビリになる。

それで経済的な問題も妻のガンバリで何とかなるので,しばらく前からドラムレッスンに再度通うようになった。

今、レッスンしている楽曲は、8ビートと16ビートが入れ替わり出てくる曲だ。

8ビートは、右腕でハイハットというシンバルを、1小節の中で8回叩くうちに、左手でスネアというドラムとバスドラムというドラムを右足で踏んで叩いていく。

ところが、16ビートになると、1小節に16回ハイハットを叩くのだけど、さすがに早いので、左手と右手でハイハットを16回叩きながら、スネアというドラムと、足でバスドラムを踏まなければリズムが成立しない。

これができない。

そこでレッスンの先生が、まずは16ビートの右腕と足だけでの練習を指導した。

そうしたら、自分でもびっくりするくらい、上手くいく。

ところが左手が加わると、2~3小節はうまくいくのだが、それ以降は、リズムがバラバラになる。

あせって左手に力が入っているのかと思ったけれど、そうではなく、左手は反復動作を行うと硬直が発生するらしい。

実は、約10年前ほど、リハビリテーション病院に入院していた時に、右手に同様の症状が発生していた。

その時には気づかなかったが、多分、左手にも同様の症状があったのだろう。

右手は、例えば、日常生活で庖丁を使ったりするので、反復動作をすることが多い。
とろが左手は、あまり反復動作は行わない。

左手に硬直が残っていることに、はからずやドラムのレッスンで気づいた。
ありがたいことである。

ドラムという楽器は、力が必要と思われがちだが、実は力を抜いてリラックスした方が、上手に叩ける。

リハビリも一緒だ。

良いものに出会えたと、つくづく思う今日この頃だ。

あっ、そうそう。
左手の硬直は、時間はかかるだろうけど、リラックスして反復動作を行えるようにするリハビリの方法を、右手の時と同じようにやればよいだけだ。
ご心配には及ばない。

ゆっくりと確実に。

ではまた。

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