能登ではなく、能登の外にいるからできること

6月、8月と2回能登に行き、のと復耕ラボやゲストハウス黒島に滞在したり、いつも通販で能登のものを送ってもらっていた、酒ブティックおくだ、数馬酒造、鈴々堂、山口水産といったところに顔を出したりしてきました。
特に、のと復耕ラボ代表の亮さんとの話から感じることが多々ありました。亮さん。ありがとうございます。

そうして現地で聞く話や感じることと、神奈川に戻ってきてからの生活とでは、大きな隔たりがあります。
北陸以外の地域の人にとっては、テレビで能登のことを見ることも少なくなっているでしょうし、日々の話題に能登のことが出てくることもない。能登だけでなく、能登の地震の後に起きた各地の災害も既に過去の話になっていると思います。
TV、SNS、いろんな情報が次から次に流れてくるから、どうしてもそうなってしまう。

話は変わりますが、日本全体で人口減少と高齢化が進み続ける中では、地方は外とのつながりを持たないと衰退が避けられないんじゃないかと思います。
それは、震災後の復旧過程もそうですし、災害と関係ない普段の経済活動においても同様です。
もちろん、地方が都会に生かされている訳ではなくて、生産機能が弱い都会は地方なくして成立しないので、お互いに必要ということでしょう。
そして、地方と都会とのつながりという点で、能登の外にいるからこそ能登にためにできることもあるんじゃないか、そんなことを最近考えています。
たとえば、能登のことをたまに考えてもらうきっかけ作りや、能登の美味しいものを食べてもらうイベント、一緒に能登に行って案内して能登を体験してもらう、そうしたことは、おそらく首都圏にいる方がやり易いんじゃないかと思います。

僕自身の「時々能登で暮らしたい」という考えとは別のベクトルなのですが、普段首都圏に暮らしているからこそやれることがある。
首都圏に暮らしつつ、時々能登に行き、能登とつながりながら、果たせる役割があるんじゃないか。
そんなことを考えています。

ちなみに、次の三連休に会社の若手数人を連れて能登に行く予定です。
「今の能登を見て、建設業について考える旅」どんな道中になるんだろう?
東京や神奈川にいては気づかないことに気づいてくれるといいなあと考えています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?