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フィルターバブル×エコーチェンバー×サイバーカスケード

そろそろ、フィルターバブルした内側でエコーチェンバーした情報にまみれてサイバーカスケードされちゃう話をしたい。


「フィルターバブル」とは、アルゴリズムがネット利用者の嗜好を分析し学習することで、それぞれユーザーが望む情報とサービス提供者が見せたい(広告など)情報が優先的に表示され、一方でネット利用者の観点に合わない情報からは隔離され、自分んの考え方や価値観の「バブル(泡)」の中に孤立してしまう状況を指す。

「エコーチェンバー」とは、SNSなどで自分と興味関心が似ているユーザーをフォローすることで、自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象に例えたものである。

「サイバーカスケード」とは、同じ考えや思想を持つ人々がインターネット上で強力に結びつくことで、異なる意見を一切排除した、閉鎖的で過激なコミュニティを形成する現象のことを指す。

「現実世界では出会えない考え方に出会う」とか「人間関係をスキップして趣味でつながる」とかネットならではの魅力と感じるが、指数関数的にいいねやリツイートを集めていく、真におもしろいことに注目がいく状況もネットならではで、結果的に強者ばかりに情報や注目が集まり、さらに影響力が高まりインフルエンサーになっていくのも興味深い現象だろう。

また、一方で、自分の意志とは関係なく「いつのまにか夢中になってしまっていた情報」や「気づいたら本来やろうとしたこととは違うことをやっていた」ということもSNSでは往々にして起きる。僕もよくある。

それを回避するために、
・気づいたら自分が知らないところにいることを自覚できること
・知らないところに行きそうななときに踏みとどまれること
が肝要とも思う。

その件については、水野敬也氏のブログでもおもしろく説明してくれている。
スマホはレクター博士である | 水野敬也オフィシャルブログ「ウケる日記」Powered by Ame。ba (ameblo.jp)

おもしろいのは、自分の観測範囲(フォローしているヒトの嗜好)が世の中の正しい認識と思い、それを元にした極端な世論が形成されてしまう状況が生まれることである。
「ご近所さんがxxxxって言ってたからxxxxなんじゃないの」
と情報技術が発展する前と同じ状況になっている気がする。今も昔もフィルターバブルした内側でエコーチェンバーした情報にまみれてサイバーカスケードされちゃっているのだ。

なにとぞ。
(参考文献)
エコーチェンバー現象 - Wikipedia
サイバーカスケード - Wikipedia
総務省|令和元年版 情報通信白書|インターネット上での情報流通の特徴と言われているもの (soumu.go.jp)

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