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特別企画展 オープニングトークイベント「辺境の地でそれぞれの目に映る"光"とは」

10月に遠野ふるさと村で開催された特別企画展「Iwate, the Last Frontier − 辺境に差す はじまりの光 − 」。本記事では企画展初日に開催されたオープニングトークイベント「辺境の地でそれぞれの目に映る"光"とは」の内容をお届けします。

Iwate, the Last Frontier 共同代表の多田・富川と、作品を制作いただいたエバレット・ケネディ・ブラウンさん、五十嵐大介さんの4人で、今回の作品に込めた想いや岩手の魅力について語りました。

話し手:エバレット・ケネディ・ブラウン×五十嵐 大介×富川 岳
進行:多田陽香

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1.  特別企画展を開催することになったきっかけ

(多田)ITLFは2020年、岩手に伝わる歴史や文化に深く接続するような旅を企画し、モニターツアーを開催しました。その時に初めてエバレットさんとお会いしたんですよね。その時の出会いをきっかけに「何か一緒に面白いことをやりましょうよ」と言っていただいて、エバレットさんと定期的にミーティングをすることになりました。ミーティングをしている時の写真があるんですが、この時のこと富川さんは覚えていますか?

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(富川)覚えてますね。これはエバレットさんに初めて「『Nui』という企画を考えているんです」と話した瞬間の写真で。エバレットさんが「めちゃくちゃいいじゃん!」って感じで盛り上がってくれて、非常に僕が照れている様子がわかると思います。

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(多田)よく撮ってましたね。私も気づきませんでした。このミーティングをきっかけに、エバレットさんと一緒に何かやっていきたいということとITLFとして岩手の新しいイメージをつくっていきたいという想いから、今回の特別企画展を開催することになりました。

そこで富川さんは新しい作品づくりを始めることになるんですが、どういう経緯で今回の『Nui』の物語をつくることになったか説明をお願いします。

(富川)『遠野物語』と他の物語との一番の違いは、登場する人物や場所がほぼ特定できるところにあります。なので、「むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが…」ではなくて、「〇〇村の何某が、どこそこでかっぱに出会った」とか、「座敷わらしに出会った」っていうのが書いてある。物語の中に自分自身が入り込むことができて、実際にその場所に行けるのが、『遠野物語』の最大の魅力です。

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なので、僕の師匠である大橋進先生には『遠野物語』のゆかりがある場所にたくさん連れて行ってもらっているんですが、そんな中2019年に今回展示している作品のモチーフである400年前にいた伝説の猟師・「旗屋の縫」のご子孫の方とお会いしたんです。

大橋先生と一緒に「畑屋観音」という縫を祀っている観音様を見に行った時に、お会いした第一村人がご子孫だったという衝撃の出会いでした。しかも家に案内していただいたら、実際に使っていたかもしれない槍が保管されていた。縫のご子孫と会って、なおかつ槍を見れるっていうそのインパクトがかなり強くてですね。それから「縫」という言葉が頭の中を浮遊していて、ずっと気になる存在としてあったことが今回の作品づくりを始めるきっかけになりました。

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(多田)ありがとうございます。富川さんはこれまでプロデュース業を主にやられていたこともあって、今回自ら作品づくりをするという話をした時にエバレットさんは大興奮されていましたね。

(エバレット)はい、岩手といえば柳田国男と宮沢賢治。そのふたりの話がずっと続いていますが、僕はそろそろ新しい人物が登場したらいいなと思っていたんです。そんな中で富川さんがやっている歴史や文化を掘り起こす作業が新しい遠野、岩手の歴史の中に残っていくものだなと確信しました。これからもどんどん未知の世界に行ってほしいです。

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(富川)ありがとうございます。エバレットさんからはそういう話をよくされているんです。「柳田、宮沢。その次に続け」っていう発破をかけ続けられながら物語を書いていたんですけど、ハードルが高すぎて(笑)がんばっていきたいなと思います。

(エバレット)もっとプレッシャーをかけますよ。歴史はとにかく古いものだと思われがちなんだけど、実は今も僕たちが僕たちの時代の歴史をつくっているんですよね。消極的な形で参加している人もいるんだけど、やっぱりここにいる何人もの人たちがまさに今の時代の歴史をつくっているんですよね。そういう認識が大事だと思っています。




2.  五十嵐大介さんとの出会い

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(多田)五十嵐さんにイラストを依頼することになった経緯を教えてください。

(富川)『遠野物語』に登場する縫をテーマにした作品をつくり始めようとした時に、人と自然が今よりもっと深く接続されていた時代の世界観をどう発信していくかということを考えました。猟師って命のやりとりの当事者ですよね。縫が山に1000日籠もって白い鹿を追いかけたり、早池峰山で魔物と出会ったり。人が異界に入り込みながら、色んなものと対峙していく。それをどう表現するかということですね。

それと、柳田国男が『遠野物語』を書いたのは34歳か35歳の時だったんですが、今僕は34歳で。エバレットさんと話をした時には謙遜しつつも、柳田がその歳で生み出したものを超えるくらいのものをつくりたいなという想いを持っていたので、誰に作画をお願いするかというのはすごく悩んでいました。

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そんな話をいろんな方にした時に、五十嵐さんのことを教えてもらったんです。すぐに作品を買って読んでみたら、五十嵐さんの描く世界観が非常に素晴らしくて。絵のタッチも想像力をすごく掻き立てられるものになっているので、これはもう五十嵐さんにお願いするしかないなと考えました。

でも五十嵐さんにお願いする時にどういうルートで連絡をすればいいかがわからなかったんですよね。それで、さっきの写真があったミーティングの中でエバレットさんに「五十嵐大介さんという方に依頼しようと思うんですけど」という相談をしたら、「出版社の社長室に親友がいるよ」ってお話をいただいて。びっくりしながらも、それなら依頼できるかもしれないと思って五十嵐さんに向けた企画書を書き、エバレットさんに託して、出版社の方と連絡を取っていただき、こうした機会を持つことができました。

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(多田)五十嵐さんは最初話を聞いた時にどう思いましたか?

(五十嵐)ぶっちゃけで言うと、『遠野物語』の話が出てきた時点で「やります」って返事をしたんですよ。『遠野物語』はめちゃくちゃ好きで、私の中では最高のエンタメなんですね。みんなあまりエンタメ扱いしてくれないんですけど、私にとってはエンタメなんですよ。想像力が掻き立てられるいい物語なので、ずっと関わりを持ちたいなと思っていました。

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(富川)五十嵐さんに連絡をする前に見たインタビュー記事でもまさにそのことが書いてあって。見た瞬間に「五十嵐さんが『遠野物語』を好きらしく、いけるかもしれない…!」とチームメンバーに共有しましたね(笑)五十嵐さんは『遠野物語』のどんなところが好きですか?

(五十嵐)そうですね。まず文体が好きというところもあるんですが、序文ですね。序文にある「平地人を戦慄せしめよ」と一文を読んだ時に、びびっときたというか。自分が平地人の側ではなく、戦慄させる側だって強く思っちゃったんですよね。だから、自分と同じ側にいる人の文章を読んでいると感じて、それが好きになったきっかけですね。

(富川)戦慄させる側だと感じたんですね。僕もそう思いながらやっていました。最高ですね。

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3.  エバレットさんとの撮影の旅

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(多田)この特別企画展が動き出すことが決まってから、エバレットさんと五十嵐さんそれぞれ岩手にきていただきました。その振り返りをしたいなと思うんですが、まずエバレットさんは夏に2回訪れましたね。振り返るとこういうスケジュールでした。

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(エバレット)すべてがものすごく印象的でした。しんどいスケジュールだったんですよ、毎日何時間も移動があって。でも、被写体がすごいから被写体からエネルギーをもらって、納得いく作品ができあがりました。

(多田)五十嵐さんはこのスケジュールや写真を見て、気になるところはありますか?

(五十嵐)羨ましいですね。行ったことがあるところも、行ったことがないところもあるので、その撮影の旅に同行したかったなと思います。素晴らしいですね。

(エバレット)またやりますので、ぜひ声をかけますね。



(多田)富川さんは印象に残っている撮影はありますか?

(富川)僕は、青笹しし踊りの子どもたちの撮影ですね。青笹しし踊りは、遠野のしし踊り団体の中で超強豪校的な存在なんですが、団体の大人の方が15人くらい撮影の時に来ていて、みなさん「これはなんの撮影なんだ」って空気で見てましたよね。

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(エバレット)ちょっと怖かったですね。

(富川)僕自身も違う団体でしし踊りをしているんですが、しし踊りやっている方って強面な方が多いんですよね(笑)。撮影の時は、エバレットさんが青笹しし踊りの方々に囲まれていて、撮影から現像には20分かかるので、その時間どうやって場をもたせるかにすごく気を遣いました。それでもできたものを見た瞬間にすごいみなさんの目の色が変わって。「これは素晴らしい」と感動されていたので、すごく安心しました。

(多田)私も撮影に参加して、被写体の方が1枚目の撮影の前と後で態度が変わるのは驚きでした。エバレットさんは撮影の時にポーズの指示はしないので、被写体の方も最初は「何をしたらいいの?」という感じで不安そうなんですが、1回目の撮影を終えて現像したものを見るとすごい喜んでくれて、2回目以降は胸をはって、カメラを真っ直ぐ見ながら、すごく自分に誇りを持っているような態度に変わる。それがすごくいいなと思いました。

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4.  五十嵐さんとの『Nui』を辿るフィールドワーク

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(多田)続いて五十嵐さんと行ったフィールドワークのことも振り返りたいなと思います。五十嵐さんは7月に3泊4日で来ていただきまして。特に印象に残っているところはありますか?

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(五十嵐)そうですね。米通集落で見た鹿の角がすごい印象に残っています。普通の鹿の角より平べったい角。それが今回の作画のモチーフにもなっています。

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(富川)展示を見た方も普通の鹿じゃないなと思って見たと思います。

(多田)山の神の祠を見に行った時に、鹿の角がいっぱいおいてあった場所があったんですよね。その中にちょっと平べったいような角があって。それがモチーフになっていたんですね。

(五十嵐)あそこに行ったからこそ描けたものですね。

(多田)私が印象に残っているのは、この写真ですね。遠野にある「ばんがり」というお店でお昼ご飯を食べているところなんですけど、富川さんの作品づくりについて五十嵐さんからコメントをいただいたシーンがすごく微笑ましいなと思っていたんですが、この時のこと覚えていますか?

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(富川)めちゃめちゃ覚えてます。五十嵐さんは覚えてますか?

(五十嵐)何を話したかは覚えていないです。食べたことは覚えています。

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(富川)この時は、ちょうどNuiの原作を書いていたタイミングで。最初は展示したものよりも長文の物語を書いていたんですね。民話を忠実に再現しながら、プラスアルファで創作するというのを迷いながら悶々としていて。まだ作品が固まっていないのに、五十嵐さんを案内しないといけないという状況でした。そんな時に五十嵐さんから「エンターテインメントとしての物語も大切なんじゃないか」というアドバイスをいただいてですね。内省的に入り込んだストーリーになりそうだったところを引き戻していただいた、すごく大きなターニングポイントだったと思います。

(五十嵐)ちょっと思い出してきました。「見せ場があったほうがいい」という話をしたんですよね。すごく縫の心情に迫ったストーリーになっていたんですが、段々と最初に話を聞いていたものよりも、おとなしく、おとなしく内面にいっていて。内面にいくにしたがって、派手なシーンがなくなってしまっていた。『遠野物語』の中で縫が出てくるシーンは雄大なエピソードなので、そのイメージは残してほしいという話をしましたね。

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(多田)そうですね。そんなプロセスがありましたね。その後で五十嵐さんの絵ができあがって、どうでしたか?

(富川)ぜひその部分を今日話そうと思っていたんですが、例えば縫が白鹿を1000日追いかけて、川を渡っている絵があると思うんですが、最初は白い鹿をボロボロになった縫が追いかけているイメージだったんですね。でも実際できあがったものは鹿がいないんです。他にも、一つ目の怪物が写っているシーンも、民話の中では怪物と戦ってやっつける話があるので、もっと激しい戦いの様子をイメージしていたんですけど、五十嵐さんから送られてきたものは、ちょっと悲しげな一つ目の怪物だったんです。ストーリーそのままのシーンを書くのではなくて、絵自体に物語性があるというか。見た人の想像力を掻き立てるようなことを考えて描いているのかなと思ったんですが、そのあたりどうですか?

(五十嵐)そうですね。例えばここにいらした方が遠野を散策したり山の中に入った時に、「急に一つ目の怪物と出会ったらこういう感じなんだ」とイメージできるようなシーンにできればと思いました。そうすると身近に感じられるんですよね。遠い昔の物語だと思うのではなくて、自分も遠野を歩いている時にばったり出会うかもしれないって感じるかなと思って描かせていただきました。

(富川)本当にいそうですもんね。ばったり会いそう。

(五十嵐)そう感じてもらえるといいですね。

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5.  「岩手」について感じていること


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(多田)みなさんが岩手についてどんな印象を持っているかお聞きしたいです。

(エバレット)僕は30年前に釜石に半年住んでいたんですが、あの頃は古臭い雰囲気がありましたね。でも今は古臭いんじゃなくて、最先端。持続可能なこれからの時代の日本をすごく感じます。特に撮影した若い人たちから感じました。

(多田)五十嵐さんはどうですか?

(五十嵐)僕も衣川に移住したのは、ここにいる人達が最先端なことをやっているなって感じて、そういう人たちの身近に暮らしていたいなと思ったからなんですよね。なので、最先端というところはすごく共感します。

(多田)どういうところで思われたんですか?

(五十嵐)当時は衣川で間伐材の利用やエネルギーの自給自足について真剣に研究されていたのがまずひとつの理由です。もう一つは「衣川ふるさと自然塾」という場所があるんですが、そこに色んな分野の最先端の人達が毎月きて授業をしていたんですが、そこに参加している地元の人たちの質問がめちゃくちゃするどくて、すごくかっこよかった。こういう人たちがいるんだなっていうのに感動して移住することを決めました。

(多田)自分たちでものをつくっている人とか、想いを持っている人ってすごいかっこいいですよね。一生懸命やることを小さい頃は「めんどくさい」とか「かっこ悪い」って思っていましたけど、今はすごくかっこいいなと思うし、昔のことをちゃんと引き継ぐのが最先端になってきていますね。

(エバレット)日本は明治に入ってから、古い文化を捨てて、経済中心の暮らしをしていこうとする近代化が進んだんですが、その時代のトラウマを見ていた世代の人たちが自信を失ったんですよね。そのトラウマが子どもたちに伝わって、今の日本ができている。でも戦後のトラウマがない、20〜30代の若者たちが純粋に日本の古い時代の様子をうまく編集して、今新しい文化をつくっている。

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これまで日本中あちこちを周っていろんな場所を見てきたんですが、やっぱり岩手のみなさんが日本の中で最も元気で、日本の古きよき文化をつくり直している印象があります。これからもっと岩手が面白くなるんでしょうね。

(多田)そうですね。面白くしていくつもりでいます。富川さんどうですか?

(富川)エバレットさんにそう言っていただけるのは励みになるし、すごい嬉しいです。確かに今の20〜30代の若い人たちは、無理せずに古いものがかっこいいって思える世代ですよね。70〜80代の方々と同じ感覚でわかり合えるのが今の若い世代だと思うので、もう一回文化や歴史を再構築したり、発信したりするのはすごく意義があることだし、これからも続いていく気がしますね。

(エバレット)遠野もそうですが、日本には目に見えない世界がある。これを「文化的な水脈」と呼んでいるんですが、文化的な水脈はある時代に見えなくなったり、また別の時代には自然に湧き出てきたりするんですよ。それを今すごく岩手で感じています。Nuiも文化的な水脈を湧き出させている気がしますね。

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(五十嵐)70代、80代のおじいちゃん、おばあちゃん達は本当に能力が高いですよね。岩手で暮らしていた時に思っていたんですけど、畑もやって田んぼもやって林業もやって。すごく忙しい合間に山菜を採りに行ったり、庭もすごくきれいにしたり、花も植えていて。農作業が終わるときちんと全部の道具を洗ってから片付けている。自分ひとりでやろうとするとまったくそんなことはできなくて、一日に一個やるのが精一杯だったんですよ。しかも家の中はぐちゃぐちゃな状態。単純に岩手の人たちは能力が高いなと感心しました。

(多田)それは私もすごく共感しますね。おばあちゃんと一緒に暮らしているんですが、本当に素晴らしいなと思います。

(五十嵐)そういえば、岩手に住んでいた頃に近所のおばあちゃんたちから「若い頃は米を一俵背負えた」という話も聞いたことがあります。その時の一俵はたぶん60kgくらい。僕だったら動かせるかどうかギリギリだと思うんですが、それを担いでいたのはすごいですよね。どうやったかって聞いたら「コツだ」って言うんですよ。筋力じゃなくて、身体の使い方でそういうことができる。本当にすごいことだと思うんですが、今回の作品に登場する縫のことをより理解しようとするのであれば、この昔の人達の身体感覚はすごく大切なことだと思います。

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(富川)そうですよね。1000日山に籠もって、鹿を追い続ける体力とか。身体感覚はもう一回読み直して、学んでみます。

(多田)身体感覚の部分は、きっと今も郷土芸能を通じて継承されている部分があるかもしれないですね。すごくおもしろなと思います。



6. 辺境に差す光

(多田)今回は「辺境の地」で旅をして、作品をつくるというプロセスからできた特別企画展ですが、ITLFが岩手の誇るべき光なんじゃないかと考えていたものが、確信に変わった機会になったなと思います。

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(富川)そうですね。岩手全域の色んな歴史や文化を探求していこうと始まったITLFのキックオフとして開催したこの特別企画展を通して、創作や表現に関わるおふたりが作品をつくるために、「どうインプットをしていくか」その吸収の仕方をすごく学んだ気がします。

僕らはそういうおふたりの姿勢に感化されながら、もう一度改めて岩手を知ることができました。さっきの写真を撮られた被写体の方たちのお話じゃないですけど、自分たちが今生きているこの岩手という場所に誇りを持つ機会になったので、それはおふたりにすごい感謝したいですし、そうした一連の光を見つけることができた旅だったんじゃないかと思います。

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(多田)そうですね。エバレットさんの撮影で出会った被写体の方々ともすごい繋がれた感覚があるし、五十嵐さんとフィールドワークして会ったたくさんの方々とも通じ合えた、すごく印象に残る旅でしたね。これからもみなさんに会えると思うとすごく勇気づけられるなと思います。




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文章:宮本拓海
写真:佐藤文香

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