先生の仰せの通り〜ep.9〜
次の日、目が覚めると先生に抱きしめられていた。凄く心地よくて、ドキドキもした。
<先生は、どんなつもりで私と一緒に寝たんだろう。>
〜数日後〜
「あーーーーー‼︎」
先生が、また叫んでる。
<最近の先生はイライラしている。〆切に追われているからなのか?私が三木くんとの引き継ぎで留守がちだからか?後者だったら嬉しいけど、私みたいな女に興味無いって言ってたし、後者は無いな。>
《あーーーーもう!なんでこうも毎日毎日引き継ぐことがあるんだ?おかしいだろ?俺のアシスタントだよな?岩田ってヤツのアシスタントじゃねーよな?なんかイライラする。そろそろ俺のもんだってこと教えた方が良いか?》
コンコン
「はい。」
「先生?」
「あ?」
「あの、今日も…。」
「引き継ぎ?」
「はい…。」
「ふーん。良いけど。」
「けど?」
「その前に協力して。」
「何をしたら良いですか?」
「その箱の中身出して。」
「はい。」
この前、配送業者から受け取った箱を開けた。
「な、何ですか?これ?」
「ローター。」
「へ?ローター?」
「うん。」
「あの…。」
「今回は、それを使うから。」
「私、使ったことないです。」
「大丈夫だよ。お前が使うんじゃなくて、使われる方だから。」
「ん?どういうことですか?」
「ある日、いつも覗く男を女は家に入れて男にそれを渡す。男は、それを使って女の体を弄ぶ。」
「え?そんな…。」
<この場合の男って。先生なんだよね?どうしよう。私、先生に弄ばれるの?下腹部がキュンとして疼いた。>
《どうする?ちよこちゃん?断って三木のところに行く?それとも、俺にやられちゃう?》
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