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先生の仰せの通り〜ep.13〜
「シャワー浴びるか?」
「先生。もう動けません。」
「仕方ねーな。待ってろ。」
先生は下着を履いて、居なくなったかと思ったら、大きなタオルケットを持って戻ってきて、私にかけてくれた。私は、それにくるまって携帯をポチポチ、三木くんに行けないとメールした。
「シャワー行くぞ。」
「きゃっ。」
私はタオルケットごと抱き上げられ、浴室へ連れて行かれた。
「立てるか?」
「はい。」
タオルケットを剥ぎ取ると、また抱き上げられ、今度は湯船へ。
「あったかい。」
「頭だけ浴槽の外に出せ。」
言われた通りに浴槽の淵に体を寄せて、頭を出すと、シャカシャカと手際よく頭を洗ってくれた。目の前には、さっきまでいきり勃っていた先生の肉棒が、今はひと仕事終えたようにグッタリしてて、ぷらぷらと動いている。
「ククククク(笑)」
「なに笑ってんだよ?」
「だって、先生のがグッタリしてて(笑)」
「また元気になったら、やらしてくれんの?」
「そ、そ、それは…。」
「どんだけ焦ってんだよ(笑)。そんなに直ぐに復活しねーわ(笑)。」
「痛。目に泡が入りました。」
シャワーでシャンプーを洗い流して、目元も指で優しく拭ってくれた。トリートメントもしっかりしてくれて、先生も湯船に入ってきた。先生と同じ匂いに包まれてる。そう感じるだけで幸せな気分になった。
《さてと。柔らかいちよこちゃんを抱きながら本題に入るかな。》
「今日、三木ってヤツのとこ行くんだろ?」
「行かないです。」
《よし!心の中で小さくガッツポーズ!》
「そか。今後、メールで終わる内容ならメールで終わらせろ。担当だった先生のとこへ挨拶に行くのは仕方ないけど。」
「先生?」
「ん?」
「先生が行くなって言えば、私は何処にも行きません。」
「んじゃ、行くな。」
「はい。」
お風呂から出ると、フラフラな私の体を丁寧に拭いてくれて、ぶかぶかの先生のシャツを着せられた。
「あの、先生?」
「あ?」
「下は?」
「無いよ。シャツだけで良いじゃん。」
「なんか、スースーします。」
「下着の替えは?」
「持ってきてます。」
「用意がいいな(笑)。」
《なーんだ。ノーパンで過ごさせようと思ったのに。》
「いつでも、ご協力できるようにしてますから。」
《そういうことか。》
「はい。ズボン。」
「ありがとうございます。」
この日から。私は先生と毎日を過ごすことになった。
毎日骨抜きにされることは無いが、先生が深夜仕事をしていて、私が先に寝ても、朝起きると、私に腕枕をして隣で寝ている先生がいる。薄っすらと髭が伸びていて、私は先生を起こさないようにソッと布団から出て、コーヒーを淹れ、朝食を作る。
「おはよ。」
《柔らかい腰、ふわふわした体、甘い香り。俺の五感が朝からフル稼働してチョコを感じる。》
「おはようございます。味噌汁を味見してください。」
「うん。」
「どうですか?」
「美味い。」
「良かった。」
「お前は?」
「何がですか?」
「ん?お前の味見。」
そう言って、肩に乗せていた顔の向きを変え、首筋を先生の唇が這い、耳を甘噛みされた。
「ん…あ…髭が当たってくすぐったいです。」
「体がビクビクしてるけど、感じてる?」
「んん。ダメです。」
《ヤバイ…チョコのことを構いたくなった。》
「今日の夜、ホテル行こっか?」
「え?」
「たまには違う場所で。」
「騙されませんよ!笑。明日のパーティの前泊ですよね?」
「あは(笑)。バレたか。」
「荷物は、後で取りに来るそうなので準備して玄関に置いておいてください。」
「うん。お前も一緒に行くよな?」
「私もですか?着て行く服が無いです。」
「良いよ。買ってやる。」
「パーティとか慣れて無いですし。」
「お前は、会場で俺だけを見てたら良いから。」
「わかりました。」
「んじゃ、飯にするか?」
「はい。」
私たちは、朝食をとり、荷物を業者に預け、ホテルへ向かった。
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