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#022 業界ネタ~倫理的無償提供プログラム~

おはようございます!本日も宜しくお願いします。最近、娘の食事の時の集中力がないの、気になっていたんですが、昨日ついに保育士さんからも指摘が・・・なんとか小さな目標でモチベーションアップをしていかないといけないなと思っています。一気に食べられないんですよね、途中で他の事が気になって、遊んでは、また食べて・・・うん、がんばろ!さて本日は薬価収載前の無償提供について。

倫理的無償提供プログラムって?

最近、アムジェンから初のKRAS阻害薬「ルマケラス」が承認されたんですが、承認取得した日に「倫理的無償提供プログラム」を行うことが発表されています。このお薬、KRAS G12C変異陽性の非小細胞肺がんの2次治療を対象とする薬剤で、昨年5月に米国で世界初のKRAS阻害薬として承認を取得。日本では4月の薬価収載されるとのこと。KRAS G12C変異のある非小細胞肺がんのうち、免疫チェックポイント阻害薬を含むがん化学療法後に増悪した患者の2次治療以降の治療選択肢は限られていて、既存治療の予後は不良であるため「患者の緊急の要望に応えるため」無償提供を行うということらしいです。

保険外併用療養費制度を使っているらしい

背景にある制度は皆さんもご存じかもしれないですが、保険外併用療養費制度。この制度は、特定の保険外診療について、保険診療との併用を認める制度。使えるのは以下の医療行為。①先進医療②特別室への入院③時間外診療④180日を超える入院などが保険診療との併用を認められており、保険外部分は全額自己負担となるものの、保険診療部分は7割が保険給付されます。「薬価収載前の承認薬の投与」も保険外併用療養費制度として認められており、収載前の無償提供はこの制度を活用しているとのこと。

日本の制度は患者さんに厳しい・・・

これが使えるのは承認から薬価収載までの期間です。承認前から患者さんに提供するためには拡大治験を実施しないといけないということですね。海外ではご存じの通りもう少し簡単に患者さんに薬剤を提供できるプログラムがありますが、日本ではこの2パターンかなと。しかもやっぱり他に治療方法がない疾患に限られているのが実情ですかね。無償提供=患者の囲い込みってのが、まあそう考えればそうだけど、患者さんにとっていい選択になるなら、もう少し融通が利く仕組みを考えてもいいのになあと思いました。ではでは、また!

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