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支援は「自治体」でそれぞれ【 コロナ関連 】

 先月から始まった持続化給付金。最近は、制度そのものではなく、その委託の問題等が話題の中心になり、色々な意味で残念です。

 5月の支援策に続き、国会では2次補正予算が成立しました。家賃保証等は、今後の動向に注視したいと思います。

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 国政の動向が目立ちますが、地方自治体もそれぞれ支援が始まっています。地方自治体も情報発信に努めていますが、もし見落としてしまったら受けられる支援に気づかないかもしれない。

 ということで、今回のnoteは、皆さんもお住まいの市町村や都道府県の広報、ホームページをチェックしてみてさい!という趣旨です。

 ※ 投稿企画は後半です。

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■ 国の制度は「同じ」

 当たり前ですが、国主導の制度は、どこに国内どこに住んでいても同じ条件で同じ支援が受けられます。

 現在の支援策で分かりやすいものを提示すると、内閣府のサイトに以下、支援の案内パンフレットがあります。

【 個人向け  】

個人

 【 事業者向け 】

法人

 事業者向けでは、経済産業省の以下リンク↓もオススメです。

 例えば、特別定額給付金や子育て世帯への臨時特別給付金は、市町村が窓口ですが、どの地域に住んでいても同じ条件です。

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■ 都道府県の制度は「違う」

 これも当たり前ですが、都道府県によって支援策は様々です。

 例えば、私の住む群馬県もいろいろな支援策がありますが、お客様からの問い合わせが多いものは以下3点。

⑴ 感染症対策事業継続支援金(20万円)

 既に6/15で受付が終了しましたが、休業要請等のあった業種が休業に協力した場合、一定の条件を満たすと受領できるものでした。この休業協力金は都道府県によって、名称も金額も手続き方法もマチマチでしたね。

 この制度について、6/12の報道では、

事業者からの申請件数は当初の見込みの半数程度にとどまっていることがわかりました。申請の期限は3日後に迫っていることから、県は手続きを急ぐよう呼びかけています。(NHK NEWSより)

 と伝えられていました。申請期間が約1か月しかなかったので、私も該当するお客様にはかなり早めにサポートしました。最終的な申請数はどうなったのでしょうか…。

⑵ 民間金融機関での実質無利子・無担保融資

 そして、融資も公庫だけでなく、県の制度融資が注目されています。

無利息融資

 この点は、書き出すと長くなりますので割愛します。

⑶ 泊まって応援キャンペーン

 GoToトラベルキャンペーンが話題ですが、群馬県では独自に6/5から宿泊料金5000円割引キャンペーンが始まっています。

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 群馬県民が群馬県内の登録宿泊施設を利用したら、割引対象です。

 当キャンペーンの狙いの1つは、山本知事のブログにこのように記されています。

 感染の第2波、第3波が発生し、再び首都圏からの観光客の受け入れが難しくなった場合にも、マイクロツーリズム(県民による県内観光)で観光事業を自律的に維持出来る。こうしたニューノーマル(新しい日常)のリズムを、今から整えておく必要があると感じている。
 外出の自粛が長く続き、「県内だとしても、観光に行ってもいいのか?温泉地に泊まっても大丈夫なのか?」という思いを抱えた県民もいるに違いない。そうした人々の背中を押す。マイクロツーリズムを定着させることで、県内観光地の経済を着実に回復させていきたい。(ブログより引用)

 群馬県内は現在警戒1レベルで、陽性患者数も以下の通りです。

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 見えないウイルスとの闘いですが、旅行はダメという状況ではないとも感じます。 

 とはいえ、個人的には我が家は幼稚園児3人いますし、私も仕事で多くの方と対面するため、「宿泊」という選択はまだブレーキです。

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■ 市区町村の制度は「もっと違う」

 今回、一番伝えたかった点はここです!

 5月以前にもありましたが、6月に入り「市独自」「町独自」という制度がより目立つようになってきまし。当社はありがたいことに県内外様々な地域にお客様がいらっしゃいます。自分の市の情報はあらゆる方法で嫌でも入ってきますが、他の市町村情報は積極的に検索しないと見落としがち。

 そこで、私は自分が必要かな?と思う情報のみ、エクセルでまとめています(6/18現在)。

※ これはあくまで私が知りたい情報をピックアップしたメモであり、各市町村は下記表以外にもさまざまな取り組みをしています。自治体支援の比較用ではありませんのでご注意下さい。

市町村

 一部の特徴だけピックアップしていますが、結構、違いますね。

⑴ 町独自の支援金や「商品券」

 子育て世帯への臨時特別給付金1万円は全国一律ですが、そこに「町独自に+1万円」を支給する自治体もあれば、高崎市のように「5万円商品券」を配布する自治体もあります。

生活

 なぜ、税理士としてこの情報をメモしているかと言うと、例えば商品券が配布される場合には、商店や飲食店を営む方に「商品券取扱い店」の申請をしているか否か、ここらへんをサポートしたいからです。

 よって、子育てしていないよ~という方も、事業を営む場合には必要な情報です。特に本社は他の地域で、市内に店舗だけあるお客様等には、商品券や食事券事業が届いているか要チェックです。


⑵ 町独自の事業者支援

 これも実質、無利息融資があるのか否か。国の持続化給付金のような制度があるのか否か。同業者が受けた支援も、地域が違えば該当しません。

 支援には「受け取る」「借りる」「猶予する」等、様々な手段がありますが、同時に様々な支援先があります。

 「国」「都道府県」「市区町村」のそれぞれの支援策などをチェックしてみると、自分自身に該当するものがあるかもしれません。また、支援はお金の面だけでなく、マスクや消毒液の配布、商品チケット事業など広告的なものなどさまざまです。

 市区町村のHPを見ると、ほとんどの地方自治体が「町独自」だけでなく、国も県もすべてまとめて紹介していますので、ご自身の住まいの市区町村のHPをチェックしてみるとよいでしょう。

【 高崎市 】

 高崎市は、市のYoutubeチャンネルなどもあります。「正直、この制度ってどうなの?」「支援が不公平だ」「自粛や解除の考え方がおかしい」という自治体への疑問や不満をもつ場面もあると思いますが、制度趣旨や市長の考え方を公開している場合には、まずそこも見たり聴いてみて、どう思うか。

 Twitter等で、支援情報がスピーディーに飛び交っていますが、支援内容だけでなく、その背景にある「趣旨・考え方」の情報もセットで知っておきたいですね。

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■ 私の利用履歴(#給付金をきっかけに)

 最後に、上記企画向けに私の個人的な「給付金利用履歴」を記します。我が家には、国の特別定額給付金などの他、来月から市独自の5万円商品券がきます。

 これは私の職業病なのか、クセなのか分かりませんが、まず利用する前に制度趣旨を読みます。(家電のパンフレットを見ていても「機能」「値段」を吟味する妻の横で、私は「製作者の思い」「実現したい事」などの項目に惹かれます 笑)

【 特別定額給付金の趣旨 】
「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(令和2年4月20日閣議決定)において、「新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。医療現場をはじめとして全国各地のあらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」と示され、このため、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行う。(総務省HPより引用)

 これはもう単純に家計支援。生活に影響があった場合には、もう趣旨の通り、家計、生活費に充てるべきでしょう。

 一方、我が家は、業種的にはコロナで急激な収入減にはなりません。もちろん打撃はボディーブローのようにありますが、コロナ起因で生活が窮地にはなりません。私の「背景好き」な部分が、「人々が連帯して一致団結」というワードに惹かれました。

 そこで給付金は生活費の他、以下のようなことにも使いました。

⑴ 商品券・クラウドファンディング

 まずは高崎市の飲食店応援チケット。

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 前払いシステムに関しては完全に肯定ではないものの、馴染みのお店に何かしたい。正直、1割引きしなくてもいいから…という部分も悩みました。

 警戒レベル1になっても、私は飲みに行くことは控えています。休業中は当然ですが、営業再開し、警戒レベル1でも、それでも「ごめん、行きたいんだけどさ」が続いているし、続きそうです。

 このチケットは単に「応援しているから」ではなく、「もう少し状況変われば、絶対行くから!」という思いを込められる。使用期限はなんと令和7年までです(…経理が大変そうだ)。

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 お金だけでなく、お店に行くことを約束するという感覚で購入しました。

 先行していたクラウドファンディングでも支援しましたが、こちらはこれだけ支援が集まったようです(これは給付金の前の話ですが)

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⑵ 街の電気屋さん

 6月になり、ようやく3姉妹が幼稚園に通えるようになりました。2か月遅れてついに予定していた日常。年少さんの双子は「幼稚園行きたくない」「ママがいい」と愚図る日もあります。想定内。疲れて夜は不機嫌になります。想定内。ママの朝が忙しい。想定内(ありがとう)。

 洗濯物が…「え、こんな多いの?」「入らないけど…」「乾かないけど…」

 洗濯は私が担当です。我が家の洗濯機は長女が生まれる前に購入したもの。なかなか子どもができない日々でしたが、お互い子どもを希望していたので大きめのものを購入しました。そして願いが叶いました。長女が生まれても洗濯機は問題なく。次女三女が生まれても、多い日は苦戦しますが日常的には洗濯機に頑張ってもらいました。

 それが3人幼稚園に行きだすと、体操着、給食セット、タオル、その他もろもろ(×3)。5人家族を想定した洗濯機は選んでいなかったので、

洗濯機「兄さん、わしもいい年だ。毎日扱き使わんでくれ。」

 という声が聞こえてきました。

 そこで、給付金に背中を押してもらい購入。ただ、ここで給付金の趣旨です。「人々が連帯して一致団結」。購入先は街の電気屋さんにしました。

 家電量販店もネット通販も、同じく多くの人々が携わっています。どこで購入してもよし!

 ただ、私は給付金を利用するにあたり、一番は「家電欲しい」ですが、プラス応援したい相手に直接用いることができる方法を選びたかった。確かに量販店よりも割高にはなりましたが、妻も賛同してくれました。

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 市の子育て世帯への商品券5万円も、公平の面や政策面で賛否分かれていますが、我が家も頂く以上は、また「応援」「約束」の意味をこめて、自己満でも心が温かくなる使い方をしたいと思います。

 沈みがちな現況において、買い物は楽しく、ポジティブに。


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