自分なりの長編小説の書き方を思い出す作業。
最近は日本推理作家協会の編著の「ミステリーの書き方」などを引き続き読んだり、自分のパソコンの中にあった一次創作の元ネタだけとかプロットだけとか途中で放置してあるものなんかをさらってきて「えっ、さすが私、私がすごい好きな話考えてるやん…最高」と過去の自分を絶賛したりしています。
素晴らしい作家さんは確かにプロアマ問わず大量にいらっしゃるけれど、結局私にとって「全て」を同時に満足させるもの書いてくれるのは私自身だけだなと。痒いところに手が届きまくるぜ。
改めて「ミステリーの書き方」を読んで思ったこととは。
この本は既に一度買って読んでいたもので、その時に貼った付箋がそのままくっついています。平成27年(2015年)10月10日初版、おそらく発行されてそれほど年数経たないうちに買って読んでますね。↑の日付がちょうど私が「二次創作やめよっかなぁ」と思いながらもまだギリギリ同人誌を出していた頃と時期が被るからです。
何となく、じゃあ二次やめて一次創作で書くとしたら…と考えて、思い当たった好きなジャンルのひとつでノウハウ本が出ていたので買ってみた。その程度だと思います。ミステリーのみならず、基本的な小説の書き方ノウハウとしての解説もあるので(キャラの作り方とか起承転結のこととか資料の集め方やネタの思いつき方とか)、普通に重宝する本として当時は読んだと思います。
ミステリーに関しては、当時も好きでちょこちょこ読んではいたので「ミステリーもいいな」くらいで。あと好きな先生の名前が表紙にあったからですね。
それでミステリー(広義のミステリーとか一部ミステリー要素を含む)ものを現実に書くことを視野に入れて、今回改めて読んでみたのでした。
まぁ、名だたる先生方が語るノウハウ的なことに関しては、できることはやってるし、やってなくてやるべきことは今後必要に迫られればやるだろうし、やれないものはやれないな、ということしか言えませんね。笑。
もうあらゆる独自の方法、先生方それぞれのやり方が書かれてるので。トリックの思いつき方とかも、結局各自の参考テキスト読み込みとお勉強次第な感じですし。近道はないんだなぁ。
だって宮部みゆき先生のプロットの作り方は、簡単にまとめると「プロットという形で明文化はしていないけど作っていないわけではない、ただ頭の中にはあるけど書くと逃げていく気がする。インタビューの人にこの部分はいつ考えたのかと聞かれると…どうだっけ?あっ、わりと早めに伏線含むエピソード設定していましたね、自分では良く分からないんですけど…」みたいなことを言われてるんですよね。
嘘やろ。こんなん参考とか無理だよ、私には。天才の発言ですよこれは。
自分のやり方が既に固まってるし、それを思い出していくしかない。
私自身の小説の作り方は、長編ものを書くことが多かったので、混乱防止でかっちりプロットから作るやり方ですね。
でも例え短編でも、何年ブランクがあろうが、プロット作りなど基本のやり方は変わりませんでしたね。変えてみようかとも一瞬考えましたが、結局は思い出した通りにやってました。短編だとプロットの作り方がよりシビアとは感じましたが。
過去にコバルトに投稿していた数年間があったのと、同人誌でもある程度の長め文字数の本を作っていたので、今でもそれが基準になって私の中で固まってしまっています。
当時のコバルトは400字詰め原稿用紙100枚(40000字)程度のノベル大賞と350枚(140000字)くらいのロマン大賞の募集があって、冒頭にあらすじをつけるという条件でした。なので、今でも自然と物語を考えると、総量が100枚か350枚前後で一区切り(結局もっと長いシリーズになるとしても1作目がこのくらいの量)。大体350枚で背幅が13mmくらい?のよくある文庫本1冊程度ですね。
350枚は二次創作同人誌にするとA5サイズ上下2段で100ページ強で1000円くらいの、ちょうどお釣りがない売りやすい・印刷業者さんで100部刷った時の印刷費と売上と利益のバランスが取りやすい、かつ小説好きの満足度「それなり長い話読んだ感」がある文章量にもなります。大体1Pあたりが10円、100P前後で1000円、それ以上だと少し割引していくという値付けです。
そもそも二次創作の小説同人サークルの場合は、漫画サークル様と違って机の前での数分での試し読みなどは難しいです。そのため、お試し感覚で新規で本を手に取る方はネットや無料配布物やサンプルを読み込んだり、300~500円までの「あまり財布が痛くない」価格帯、中編程度の文章量で作者の作風(ギャグとかコメディとかシリアスとか、全年齢かR指定か、細かい表現の好みが合うか)を確かめて、悪くなかったら長編や1000円超えの本も漁る、というパターンが多かったです。
たぶん一次創作の文学フリマでもそういう本の探し方されてる方が多いと想定しています。「ほぼ初対面の良く分からん謎の人が書いた、中身も謎の本」を買う時、人はそういう保険をかけるもんだと思います。
なので、今後もコバルトにおける400字詰め100枚(A5同人誌300~400円まで)か350枚(同1000円)。実質的に投稿生活をしていた数年間&二次創作小説同人誌の感覚がベースです。
私なりの長編小説を書く手順。
というわけで、コバルト投稿と同人誌に最適化されている具体的な私の小説の書き方は以下のようになります。
さて、これから何を書くか。
長編の書き方を無事思い出したところで、今後の問題は「どれを書くのか」です。長編実践編となります。
考えられるのは、まずNOTEで書いてきた短編4つの長編化。それから過去や現行のパソコンの中身をさらってみた結果出てきた放置ネタやプロットの長編化。
ずっと二次創作同人活動しながらも、実はしれっと一次用のネタも考えてはいたんですね、私。古くは2007年とかにネタやプロットだけ作って放置していたものまである…。それでも改めて読んでみると、意外と今の私でも好きな話だったり。
過去のものは、当時は時間がなかったり、書くスキル自体が足らなかったり、二次創作の方に気を取られていたり、色んな理由で書き上がらないうちに放置したものでした。でも年食った今なら技術的なことは少しは対応できるかもしれない。なので、よく見ると意外と「過去考えていたもの」は宝の山かもしれません。
それにしても、見事に長編ものばかり考え付いているな。短編はやっぱり本質的に苦手ですね…。今までNOTEで書いてきたものも、長編化したい気持ちです。そのためいつかまるっと下げてしまうかもしれません。NOTEで小説読む方は短編のが断然好きそうだよな~とは思いつつ、やはり自分の得意分野の長編で書いていきたい。たぶんもうあえて狙っての短いものは書かないかもです。
とりあえず手元にある全ての元ネタとプロットたちを眺めつつ、いけそうなものをひとつだけ選んで、もうそれ1本で集中的に取りかかろうかと。何個も連載同時進行するのは苦手なので、何かしらひとつ選びたい…。
やはり主軸はホラーとか事件解決ものになると思います。ミステリー要素は、少なくともゴリゴリの本格まではやらなそうですが、個人的に詐欺りたい気持ちがどこまでいくか、ですかね。ぶっちゃけ本格ミステリー書きたいとは全く思っていないけど、詐欺りたいとは思っているので。
あとは締切があった方がいい人間なので、そうですね…ひとまず夏が終わるまでに長編小説ひとつくらい、頑張って書き上げたいですね…。
うわー、言っちゃったな。もう引き下がれないぜ。頑張ろう…。
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