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機械では表現できない色と、香りと、


自動運転が今後主流になるらしい。
翻訳や通訳は必要なくなるらしい。
ショップの店員さんは少なくなっていって、
今後は、機械が料理をしてくれるかもしれない。
私が作るより上手に。
プロのイタリアンシェフが作るのと同じレベルで。

でも私は言い切る。
この匂いを機械は再現できないと。
この、早朝に嗅いでいる、何の匂いかわからない、
いつもの、騒がしい日常では感知できない、
朝の肌寒さと共に訪れる
旬が終わりかけた花から薫る
甘ったるくて少し重い、この匂いを機械は再現できないと。

一秒一秒変っていく朝の、この空の色を。
白と黄色とピンクとみずいろの、この色を
機械では再現できないと。

決して、機械の批判がしたいわけではない。
それらは人類が生み出した、素晴らしい発明であり
努力のたまものだ。
私も毎日、それらの機械のおかげで快適に暮らしている。

何が言いたいのかわからないが
恐らく、
その機械が与えてくれる
あなたの便利な暮らしや
その機会が教えてくれる
有益な情報や、知りたいことの答え、
ではないところにも、大切なことがあるのではないかということ。
それを感じているから、そのことを伝えたいのではないかと思う。


資本主義社会に生きている私に、
成功者と言われる人たちは、教えてくれる。
「これがルールで、攻略法はこうです。」と。
「世界はこっちの方向へ進んでいっているので、
あなたもついてきてください」と。

そうか。そうなのか。やってみようかと思うけど、
それに終わりはあるのだろうかと思いながら進む私は何だろう。
幸せに向かって進んでいるのだろうか?
それは私を喜ばせるのだろうか?

7月なのに寒くて、冬から春になったときに知覚する
野生の草花のような香りを嗅いで
本能がむき出しになった、朝の私は
ぎゅーんと反対方向の危険地帯に、すすんでみたくなるのだ。



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