DIY初心者もできる! セルフリノベーションのコツ
兄です。
ちょっと前のことですが。昨年9月、浅草橋にオープンした、つくる系会員制サロン「技研ベース」のセルフリノベーションのお手伝いをしました。
「技研ベース」は、つくることを楽しむ人たちがユルく集う秘密基地がコンセプト。
クリエイター、エンジニア、プログラマ、デザイナーなどのつくる人たちが、つくることをネタにコミュニケーションするためのスペースです。基本、会員制サロンとして運営されているのですが、ドロップインや、コミュニティでの貸切、貸店舗システムなど柔軟に対応しているとのこと。
普段はあまりDIYのお手伝いはしていないのですが、やってみたらなかなか面白かったです。
今回、お手伝いしたのはこのあたり。
1、インフラ整備の支援
・水道の配管、床の工事など
2、空間デザイン案の作成
3、セルフリノベーション実践のサポート
・やることの整理
・必要な施工の洗い出し
・どの工程をどの順からやるべきかの手順作成
・必要な人員の洗い出し
・必要な道具選定のアドバイス
・DIY実践のためのアドバイス
・サンプル作成など
ちなみに、最終的にできた空間のいい感じの写真を見たい方。技研ベース、オーナー兼マスターの渡辺登さんについて知りたい方は、fabcrossの記事をぜひどうぞ↓
さらに脱線ですが、オーナーの渡辺さんは、技研ベースのリノベーション資金の一部をクラウドファンディングで募っていたのですが、当初の目標30万円を大きく超えて、最終的には合計123万(支援者130人!)も集まったそうです。応援されてるなぁ〜!
さて、話を戻して。
上に書き出したお手伝いリストの中で、1や2は普段僕がやっていることなので、あまり変わりはないです。
やっぱりセルフリノベーションということで、3の部分がいつもと違う工夫が必要なところでした。というのも、渡辺さんを中心に、技研ベースのメンバーは皆、つくることは得意だけど、空間デザインについては経験がない。施工のプロに出す指示出しとはまったく違うものなのです。
しかも、毎週同じ人がDIYをするのではなく、その時空いているメンバーが、ふらっと手伝いに来てくれるという感じ。さらに約1ヶ月後にはオープンしたいとの希望もあり、のんびりリノベーションする余裕はない。
そんな中、とにかく初めて来た人も含めて、誰でも作業ができる状況をつくるということが大事でした。そこで僕は、みんなにやってほしい作業のタスクを洗い出して、作業場に付箋で張り出しておきました。さらに間違わないような工夫をいくつかしていたので、3つほど紹介します。
① 手順を絵にする
技研ベースでは、椅子やテーブルなどの家具もDIYすることになっていました。DIYのための基本デザインは僕がやりつつ、お手伝いメンバーには実際の組み立てや天板の仕上げ作業などをお願いしました。
仕上げの指示に使ったのがこんなイラストです。
これだけやっておけばOK。という塩梅の工程をイラストと矢印をつかって書いて渡しておきました。僕がいなくても、いい感じに仕上がっていました。
② 実際のものに貼り付ける/書く
やってほしいことを、実際の対象となる場所に直接はっておいたり、書き付けておくのもおすすめです。場所を間違えることが減るし、ゲームっぽさも出てきて楽しいです。
カット寸法も、資材近くに張り出します。
こうやって、塗ってほしいところにも、直接指示を書いておきます。どうせ塗っちゃうんだから、書いても問題なし!
③ ネットで公開されているDIYレシピをフル活用
やっぱり、動画やまとめサイトは便利ですよね。よくまとまってるなーと思います。いくつか実際に参考にしたサイトを紹介しますね。ぜひこれからセルフリノベーションやろうと思っている人の参考にもなると思います。
● コンクリート エフェクトペイントの塗り方
技研ベースでは、これで床を塗ってもらいました。とってもいい具合に仕上がっていますよ!
● 壁穴の補修方法
セルフリノベーションするときによくあるのが穴の補修。初めてでも簡単にできますよ↓
● テーブル脚のつくり方 (2x2のホースレッグ)
toolboxは便利ですよね〜。
● 天板塗装の方法
こうやって、いろんな知恵を共有してくれる人たちがいるので、僕もとても助かります。
最終的に出来上がった空間はこちらです。
いまや、イベントとなればたくさんのつくる人たちがゆるく集う場になっています。事務所の近くに新しいものづくりスペースができて、個人的にも嬉しい。毎週水曜日の夜にサロンの集いもありますよ。
ちなみに、技研ベースのFacebookのタイムラインを遡ると、どんな風にセルフリノベーションが進んでいったのかちょこっと覗けます↓
偶然こういった機会に関われてとてもよかったです。
空間デザインの完成途中から関わることは、その行為自体が場づくりの始まりなんですよね。という話はまた別の機会で。
🔧 Text by いわさわひとし(岩沢兄弟) 🔧
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