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【短編】¥200+

じわりじわりか、はたまたドカーンか。
わたしにとってそれは突然に。前触れさえもなく色のない世界が強制的に始まったんだから。許されてもいいと思う。少しくらいは。

欠如したと感じる。わたしの一部。
あの人はさようならすら言わなかった。ごめんねってただそれだけ。

ソファーに寝転がりながらボタン一つで、あら便利。すぐに来てくれるんだね。

微笑みながら数字を読み上げて、紙を渡して丸を渡し返されて「ありがとうございまーす!」って、これまだちゃんと温かいじゃんか。
わたしに利用されたって分かってないわけ!?許してくれるんだよね。少しくらいは。そういうことだよね。今夜だけは。



深夜のピザハット。

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