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キャッシュフロー計算表って何が書いてあるの?基本の学び【2021年最新】

前回までPL(損益計算書)BS(貸借対照表)の初歩的な理解についてお伝えしました、今回はCF(キャッシュフロー計算表)についてお伝えしようと思います。

皆さんもキャッシュフローというワードを聞いた事があると思います。

キャッシュフローが良いとか悪いとか・・・。キャッシュだからお金の事なんだろうな程度の理解であっても、大丈夫です。今回はCFの初歩についてお伝えさせて頂きます。


CFは上場企業のHP上でIR情報の中で見ることができるので、一度見てみると良いかと思います。ただ項目が細かくて分かりずらいと思います。


ただその中身は実に単純です。

キャッシュフロー計算表とは実際のお金の流れをみる事で、会社に期首に幾らあって、幾ら本業でお金が入ってきて、幾らの投資をして(設備投資・株式投資等)幾ら借り入れがあるか、そして期末に幾ら残ったかを表にしたものです。


・期首現金・・・期首時にある口座残高

・営業活動・・・本業の営業活動で現金がどの程度増減したか

・投資活動・・・投資によってどの程度現金が増減したか

・財務活動・・・資金調達と返済でどの程度現金が増減したか

・期末現金・・・期末時に口座残高


それぞれを細かく説明して行くと、覚えるのはたった3つです。


①営業活動

 商品を販売して手に入れた現金

 材料を仕入れる為に支払った現金

 広告宣伝費など販管費支払いに流失した現金

 税金支払・保険金受取など


営業活動が上向きだと、新たな投資への財源になったり、利益還元の財源にできます。

ただ下向きだと、投資したものの売却や新たな借入をしてマイナス分を補わなければなりません。

このような事が続くようであれば、事業を大幅に改善して行かなくてはなりまん。

それでも上向きに行かない場合は会社からお金がなくなってしまい。倒産を迎えます。

本業での設けが一番重要だと分かると思います。


②投資活動

企業の投資活動によって、会社に流入、流出した現金の動きを表しています。ここはマイナスに動いているからと言って悪い分けではなく、マイナスになっている方がどんどん投資をして事業を拡大しているため理想的とも言えます。

例えば、工場を新たに建築したり、営業所を新たに出店したり、子会社への投資もこれに当たります。

これが逆にプラスだと工場を売却して利益を得ていたりしている事を表します。

恐らく営業活動にマイナスが出ている為に現金を作っているのかなと想像できる訳です。


この投資活動をみるのは、とても重要で、その企業が何に力をいれているかが分かります。

例えば営業利益から工場の建築の為に費用を使ってとか、銀行から借り入れ、農業系のベンチャー企業に投資をしたとか、はたまた投資家から資金を調達して子会社を設立したとか。


③財務活動

 資金調達と返済による現金の動きを表しています。

 資金を調達したらプラスで返済したらマイナスに動きます。

 例えば企業が上場し資金調達をした場合、この区分を大きくプラスになります。


これらを元に企業の経営状態を分けて考える事ができます。

・健康経営型

 本業(営業活動)で儲かって、その中から投資をして返済を返す形

・攻め型

 本業(営業活動)儲かって、その金額以上の投資する、その不足分の

 お金を借り入れしている形

・治療型

 本業(営業活動)の儲けと設備等の売却で資金を得て、返済にあてている形

・衰退型

 本業(営業活動)で儲けがなく、設備等の売却を行って返済を進めている形

・勝負中

 本業(営業活動)での儲けはないが、将来の為に借り入れをして、設備投資等に

 資金を当てている形

 これはスタートアップによく見られる形です。


例えば、末期の東芝の財務諸表を見ると本業(営業活動)はマイナスで設備等の

売却を行って資金を調達し更に借り入れも行っています。東芝の結果は皆さんの方が

よくご存知だと思います。


社長や上司からよく聞きませんか?売上をだせ!来月の数字は?とか、なぜそう言っているかは、今回のキャッシュフロー計算表を理解できればよく分かりますよね?



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