F1チーム別エコな取り組み(Alpine編)

2024年9月29日 18:15

今回から新しいシリーズとして、F1のチーム別で
エコな取り組みを調べて紹介していきます！

F1では、2030年までにネットゼロを目標に掲げています
実際にチーム内ではどのようなことが行われているんでしょうか
今回はそれを見ていきましょう
栄えある第一回はアルピーヌです！
(エンジンを作らなくなるとかいろいろ言われてますが)
私は見た目が好きですね、ピンクと青色の組み合わせが一番好きです

以下アルピーヌと記載した場合、アルピーヌF1チームをさします

(注：基本的には2023年2024年に行われたことや
　　継続して行われていることをまとめていますが
　　記載していない取り組みがある可能性があります
　　詳しく知りたい場合下の参照URLより記事をご覧ください)

環境認証

FIA環境認証3つ星認定

アルピーヌは2023年4月、FIA*1の３つ星環境認定を
エンストーン*2とヴィリー・シャティヨンの両拠点で
受けたと明らかにしました
この３つ星環境認定はFIAによって行われているもので
F1では 2023年の6月にレッドブルが3つ星に認定され
これによりすべてのF1チームが3つ星となったもので
内容としては、多種多様なものがあり
具体的には下記のページ(FIA*1公式)を参照してほしいのですが

アルピーヌ公式や他のF1チームが報告しているものでは
100%再生可能エネルギーで電力を供給して
照明の80%以上をLEDに置き換えるということ、
省エネと二酸化炭素の排出量の報告
レース以外の不要な移動を最小限に抑えるということ
ロジスティクスを最適化することなどがあります

ここに書いてあることは認定基準じゃなくて、どの規模の事業にどのレベルが向いているかです

ちなみにアルピーヌ公式によると、
エンストーン*2の工場では、どの程度の割合かわかりませんが
2004年から再生可能エネルギーを、使用しているとのことです

ISO14001認定

ISO14001は、前述したFIA*1の環境認定とは異なり
国際標準化機構で決められている
環境マネジメントシステムの企画で
アルピーヌでは2011年から継続して認定されています

この具体的な内容は、ご自身でご確認してほしいんですが
アルピーヌでは、バイオ廃棄物の分別の実施
使い捨てのプラスチックカップの廃止
部品の洗浄に使用する溶剤？洗剤の95％削減などを
行っているとのことです

企業との連携

bpとの契約

アルピーヌでは、bpと契約して
データ測定・分析ツールを使用して
電力消費データを評価し、施設内での
エネルギーの使用量を最適化し
エネルギーの効率を上昇させる
システムを導入しているとのこと

またbpとアルピーヌは2017年から
燃料や車両用の流体？液体？の開発
エンストーン*2の施設で使用される工業製品の
開発を行っているとのことで
最近ではFIA*1の技術規則にのっとった
100％持続可能な燃料の開発を行っているとのことです

Aqualinesとの契約

Aqualinesは、Naviplanesと呼ばれる
エクラノプランのプロペラ版みたいなものを
開発しているフランスの企業で
アルピーヌ(R&D部門)はこの会社と
低炭素の海運に関連して
技術協力を行っているとのことです

公開されている動画を見る限り
風洞実験などを行うときに
アルピーヌのエンストーン*2の風洞を貸しているなど
行っているとのことですが、そこまで大きく
紹介されているものではなく
Aqualinesもそこまで情報が出てこなかったので
今後に期待ですね

HYVIA(2022年)

HYVIAと呼ばれる、ルノーとプラグの合弁会社で
ルノー車ベースの水素を使用した燃料電池車の開発を行っている企業で
2022年のフランスGPと2022年のアルピーヌのスポンサー？を
していたとのことですが、具体的になにかを行ったことはなさそうです

Ecowatt(訴訟中？)

Ecowattは、世界各地で再生可能エネルギーの発電所を開発・運営していて
クリーンエネルギーの供給を行っています
また持続可能なインパクトのあるプロジェクトに対して
資金を提供する、投資会社としての一面もあります。
そしてトークンも発行しているそうですね….

こことの契約でアルピーヌと何をしたのかよくわかりませんが
2023年から契約が始まりました
また2024年にアルピーヌがEcowattを訴えたとのニュースが出ました
ただすぐのニュースでは訴訟内容は明らかにならず
またその後新たなニュースもないことから内容はわかりませんでしたが
2023年の車両にはEcowattのロゴと名前がついているものの
複数年の契約であったのにもかかわらず
2024年の車両にはロゴもマークもないことから
おそらく訴訟自体は事実だと考えられます

↓2023年のエアインテークの左下当たり

↓2024年ロゴがないことが確認できる

終わり

私の感想 (独断と偏見)

この記事を作る前にほかのチームもいろいろと調べていたので
他チームと比較するとアルピーヌは大きなアクションはないけど
堅実にやっているなという印象です
特に悪いところもないんじゃないでしょうか
エンジンの生産終了とかいろいろとほかのところに問題はありそうですが
今ののアルピーヌの発展と勝利を願ってこの記事を終わりにします。

漏れがないように調べたつもりではありますが
もっと小規模なものや、プレスリリースするほどでもないことなど
実際にはもっと多種多様な取り組みが行われているかもしれません
ただ少しでもどのようなことが行われているのかというのを
知るきっかけもしくは調べるきっかけになったら幸いです

今後もアルピーヌ以外のチームやF1以外のレースシリーズなど
調べていきますのでいいねやフォローよろしくお願いいたします

また誤字やここ違うんじゃね？みたいなところが
ありましたら、コメントの方でやさしく指摘お願いします。

ご清聴？ありがとうございました！

*1非営利の国際的自動車団体組織、F1含む様々な大会の統括団体
*2 オックスフォードから北に行ったところにあるアルピーヌの工場