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私的音楽アーカイブ26(エロールガーナーほか)

251.エリックドルフィー:AT THE FIVE SPOT VOL.2
252.ローランドカーク:DOMINO
253.ブルーミッチェル:BLUES MOODS
254.スキマスイッチ:夏雲ノイズ
255.スキマスイッチ:全力少年
256.ジャッキーマクリーン:JACKIE McLEAN QUINTET
257:ザスリーサウンズ:BOTTOMS UP
258:ビルエヴァンス:SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD
259.エロールガーナー:MISTY
260:小曽根真ザトリオ:SO MANY COLORS

●259.ジャズの超名曲「ミスティ」は、ジャズ愛好者にかかわらず音楽ファン全般にかなり広く知られているが、作曲者エロールガーナーの名前は知っていても、その人となりや音楽性はほとんど認知されていないだろう。
このアルバムはガーナー自身が1954年に初めてミスティを演奏した時の演奏で、極めて貴重な記録になる。冒頭から透明感のあるピアノタッチで聴くものを魅了し、タイトル通りの霧に覆われたようなミステリアスさ、ある種の哀愁によって僕も含め、多くの人をこの曲の虜にした。
しかしながら、このミスティがあまりにも有名になりすぎたことは、彼のその後の音楽人生にむしろ暗い影を落としたのではないか、という気がしてならない。エロールガーナー=ミスティ、というイメージが完全に染み付いてしまったからだ。逆にいえば、それ以外の音楽に注目される機会が減ってしまった。これはミュージシャン全般に言える、大ヒット曲の呪縛なのかもしれない。

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