芸術文化を歩く15(美術家・犬飼将隆、2024.9)
若手美術家、#犬飼将隆 さんの個展@大森。以前も個展を拝見したが、古典的なようで新しく、精緻なようで曖昧という不思議な魅力を持った作品の数々が面白い。このつかみどころのなさは今の若い美術家には珍しいタイプかもしれない。
正統派のギリシャ彫刻のようであり、瀟洒な西洋絵画のようにも見える。さらに現代的な恋愛漫画の悲劇のヒロインのようでもあるし、ゲームなどのカリスマキャラクターにも見える。見る人や状況によって見え方がコロコロ変わるのである。
そして精緻な作風ながら作品数もかなりのもの。なんとご本人はギャラリーに在廊しながら別の作品も描いていた。
しかし、大森に行ったのは十数年ぶりくらいかもしれない。ギャラリーの近くにあったレトロ喫茶がすごい人気だった。