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創業のご相談で自分が最初に心掛けていること

はじめまして、今回この『スタラボ』にて初めて記事を書かせて頂く「いわわん」と申します。公的機関に勤務し20年超。主に人材育成や経営支援を中心に事業者の方々の支援をさせて頂いております。

ここ数年は創業マインドの醸成にむけたワークショップやイベントの業務もしておりましたが、昨年より創業支援拠点のビジネススタートアップセンターに異動し日々、創業を目指す方々の様々なご相談に対応しております。

これからは日々そんな創業支援をしている中で心掛けていることや気づいたことなどをちょくちょくnoteに記載していこうと思ってます。

どうぞよろしくお願いいたします。

1.多様な創業がふえている

今までのシニア・若者・女性と言われていた創業も、昨今では100年時代といわれる中でセカンドキャリアとしての創業や、子育てを終えた女性達の身の丈創業、働き方改革の推進で増えた兼業・副業による創業、そしてコロナによってさらに加速している社会課題への解決に向けた創業、さらにはM&A型の事業買収による『引継ぎ創業』など現場では当たり前のように多様な創業相談を頂いております。

添付の日本公庫の起業の実態調査報告で「ゆるやかな起業」と言われ、創業支援の現場ではちょっと話題にもなりましたのでご参考までに。

2.創業への相談対応について

そんな『創業支援』ですが、多様であっても最初に心掛けていることは『創業者の事業の想いに寄り添いながら、信頼関係の構築を築くこと』です。

事業者の創業に至った動機を確認しながらも場面で話を整理し、気になる点に質問を投げかけながら「自己理解の促進」を進めていきます。すると次第にご自身の創業への心構えと、やらなければならない事が事業者の方が自分なりに整理されていくのがよく分かります。

創業するために支援機関に相談に来る方の多くは、自身のビジネスアイデアがまだ固まっておらず、起業に対して不安な気持ちで来る方が多いです。そんな方々へのサポートは、ティーチングやコンサルではなく、コーチングやカウンセリングの手法を中心としたご支援となってます

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一方でフレームワークを多用しながら、創業計画などのビジネスプランに取り掛かる=「コンサルティング」や「ティーチング」から入ってしまうと、創業者自身の創業への軸とマインドがセットされていないために、途中で事業の見直しやコンセプトから戻ってしまうことがよく見られます。また創業者にとっては「自身の想いを無視されている感じがしたからもう相談したくない」とクレームとなる場面も多いです。

3.創業支援のスタイルについて

私が仕事でしている創業支援は創業機運の醸成と言われるモチベーション向上から行い、最低でも半年間と長い起業支援をしていくため、じっくり・ゆっくりなスタイルで信頼関係構築からの「システマティックアプローチ」と言われる手法ですすめていますが、「いますぐに開業したい!」という方もおり、特に創業支援のスタイルに正解はありません。

とは言え、昔と異なりゴールも多様化し、売上アップと事業拡大だけが創業ではなくなっているので、こんなスタイルでの創業支援と創業者自らが決断し選択する自律型の創業支援を自分は心掛けているところです。



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