【葬送のフリーレン】魔法について:精神魔法①
漫画「葬送のフリーレン」では、様々な魔法が登場します。
本記事では、本作品に登場する精神魔法について、関連する記述や描写を用いて考察していきたいと思います。
なお、議論は人類の魔法が中心であるため、女神様の魔法や魔物・魔族の魔法には、当てはまらない箇所もあることをご留意下さい。
対象は単行本全12巻117話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。
精神魔法について
まず始めに、本記事では精神魔法を、個別の魔法名ではなく、カテゴリとして扱います。
また本記事では、精神に関する魔法全般を精神魔法と捉えるため、対象となる魔法は多少幅広くなります。
最後に、精神とは何かについて議論すると、色々と難しいことになるので、本記事では明確には定義しません。
知覚・記憶・感情・注意・欲など、頭や心で行うこと全般が、ざっくり精神と言えるでしょうか。
精神操作魔法について
精神魔法の一部のカテゴリとして、魔法をかける相手の精神を操作する魔法全般を、精神操作魔法とします。
精神操作魔法に関しては、作品中に魔法名としても登場するため、個別の魔法を指す時は「精神操作魔法(魔法名)」と記載します。
精神魔法に準ずるもの
本題に入る前に、精神魔法とは言い難いですが、精神魔法に準ずる魔法の例を挙げて、この魔法カテゴリの境界線を示したいと思います。
服従させる魔法
断頭台のアウラが使う服従させる魔法は、魔力がより大きかった方が相手を服従させ、操り人形にできる魔法です。
相手を意のままに操っているので、精神操作魔法みたいな感じですが、精神の活動に深く関わっている頭脳を切り落としても、体が朽ちるまで操ることができるので、精神魔法とは別の原理だと思われます。
服従させる魔法では、服従の天秤に魂を乗せて魔力を比較する描写があるので、おそらく精神ではなく魂を操作して服従させているのだと考えています。
前置きはこのくらいにして、作中に登場する精神魔法の具体例を紹介します。
精神魔法の具体例
精神操作魔法(魔法名)
ややこしいですが、作中にて人類の魔法使いが使う精神操作魔法(魔法名)が登場します。
・発動条件
発動条件は主に3つあります。
1つ目は、魔法をかける相手に"心"があることです。
"心"とは何か、心の働きを精密に模倣したものとの違いは何か、など色々と疑問はありますが、ざっくりある程度知能のある存在には"心"があるのかなと考えています。
2つ目は、魔法をかける相手が人類かそれに近い生物であることです。
精神操作魔法(魔法名)が人類の使う魔法である以上、魔族などのイメージできない"心"は操作できないのだと考えられます。
3つ目は、魔法をかける相手と目を合わせて"声"を掛けることです。
この発動条件に関しては、高度な命令になればもっと複雑な条件になるので、上記の条件は最低限必要なものだと考えられます。
"声"については、作中で詳しい説明はありませんが、音声信号を通じて、相手の精神に術式やそれに似たものを送り込む役割なのかなと想像しています。
・魔法の効果
以下の描写のように、術者が発した"声"の命令を、一時的に対象に強制することができます。
・主な対抗手段
精神操作魔法に対抗する手段としては、主に自身に対して精神防御の術式を事前に構築しておくことが挙げられます。
・主な使用者
大陸魔法協会に所属している魔法使いの中では、エーデルが最も優れた使用者だと考えられます。
また専門という程ではありませんが、メトーデも使用できます。
支配の石環
賢者エーヴィヒが作り上げたとされる、魔導具の支配の石環が発動する魔法も、作中で登場する精神操作魔法の一種です。
・発動条件
発動条件は主に3つあります。
1つ目は、魔法をかける相手が魔族であることです。
2つ目は、魔法をかける相手に支配の石環を着けることです。
3つ目は、魔法をかける相手に使用者が命令することです。
3つ目の発動条件について、過去回想にてグリュックが魔族のマハトに命令していた描写があることから、おそらく精神魔法を使えない人でも命令は可能であると考えられます。
また発動条件とは少し違いますが、術式を忠実に再現した、効力を発揮しない支配の石環のレプリカが存在することから、術式以外の部分、例えば石環の素材などに、発動に必要な何かが含まれていると考えられます。
・魔法の効果
使用者が発した命令を、永続的に強制することができます。
注意点は「魔族に命令すること」で、魔族が理解できない概念(悪意など)が命令の中に入っていると、その命令は無意味になってしまいます。
・主な使用者
作中で確実に使用した描写があるのは、城塞都市ヴァイゼの領主のグリュックです。
また、支配の石環の作成者の賢者エーヴィヒも、おそらく使用者の一人だと思われます。
長くなりましたので、その他の精神魔法の具体例に関しては、別記事にてまとめたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?