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全てが終わったはずだった。

離婚調停が終わって、1週間以内に裁判所から調停調書が届いた。
これで、やっと役所に離婚届を出すことができる。
(離婚調停成立しても、離婚届は別で出すんですよね。)

役所に裁判所から来た書類を持っていき、離婚届の提出を済ませた。
その時に
「今まで、あなたと娘さんに基本台帳の制限を出していましたけど…
今後どうしますか?」

忘れてた。

そう。実家に帰ってすぐに、役所に行って情報開示請求を拒否していたんだった。
今現在も制限をかけているんですけど。
義母の非常識な行動があったので、(門扉破って敷地侵入とか)
住民基本台帳の交付・閲覧の制限をすぐにかけたんだ。
「継続でお願いします。」
今後、いつまで実家にお世話になるのかは、分からないけれど
いずれ娘と二人で暮らす事も考えられる。
その時の住所が相手に漏れてしまうのは、できるだけ避けたい。
安全のために、念の為の保険をかけた。

住民票がある市区町村役場で行えるんですけど(総務省が主体)
DV等支援措置の一環で条件が該当していれば、お願いすることができます。

配偶者からの暴力(DV)・ストーカー行為・児童虐待及びこれらに準ずる行為の被害者の方については、市区町村に対して住民基本台帳事務におけるDV等支援措置を申し出る事ができます。
その申し出で「DV等支援対象者」となることになります。
加害者(私の場合は元夫と元義母)からの「住民基本台帳の一部の写しの閲覧」・「住民票(除票を含む)の写し等の交付」・「戸籍の附票(除票を含む)の写しの交付」の請求・申出があっても、これを制限する(拒否する)措置が講じられます。

何しでかすか、さっぱり分からない人間だから。
自分の身はできるだけ、守っておかないと。


離婚届提出後、娘の苗字を私の旧姓に変える手続きを裁判所で行なった。
と言っても、裁判官と二者面談で面接みたいな感じだった。
その面談によって、娘は私の旧姓を名乗る許可が降りて
晴れて、私と娘は元夫から書類上でも離れることができた。

そんなこんなで忙しくしていたら、養育費の振り込み日になっていた。
というか、最初の1ヶ月は確認をするのも遅れてしまっていたのだけど。

最初の振り込みで養育費と調停中に起こった傷害に関しての病院費用
あと婚姻費用も合わせて入れてもらう予定だった。

出かけるついでに、通帳記入を行なったのだけど
『コンカイハ キチョウスル コウモクガ ゴザイマセン』
と表示されて戻ってきた。

やっぱりか。
養育費を踏み倒すつもりだったのか。

すぐに元夫の携帯に連絡を入れた。
(その時は月末日。振り込み期限が27日・給与日は20日)
話中の音が流れてきた。
仕事中なのかな?って一瞬考えた。
電話している時間は夜19時を過ぎている。
会社は残業しても16時には終わるのを知っていたので
『これは着信拒否をされている気がする』
そう、思った。
その考えは的中して、それから何回も電話をかけても
話中だった。

埒が明かないので、元夫の担当弁護士に連絡し
養育費の振り込みがされていない事を告げた。
腐っても弁護士。すぐに連絡を取ってくれると言ってくれたので
一安心したのは、たった5分だけ。

5分後。私の携帯が鳴った。
「こちらからも連絡をお取りしているんですけど、電話が繋がらないんです」

なんだってー!!

元夫の弁護士は、元夫の家族連絡先も知っていて
そっちにも連絡を入れてくれたそうなのだけど
どれも、繋がらない。

そして、最後の手段。
できればこの方法は使いたくなかったけれど、元夫の実家に行ってみた。

団地に住んでいたんですけど。

その部屋…もぬけの殻だったんです。

私が離婚届を出したり裁判所に娘の苗字変更の面談をこなしている間に
家族総出で、引っ越しをし連絡をたつという荒技に出たんです。
もちろん、今まで勤務していた会社も退職していました。

これに関しては、元夫の弁護士も慌てていて消息を確認すると言ってくれた。


最終的に栃木県に引っ越している事は確認できたのだけど
その住民登録の住所には誰も住んでいなくて
それ以降、元夫の行方は分からなくなってしまったのです。

まさか、再度法テラスにお世話になるとは思いませんでした。
ひとまず養育費の振り込みがある可能性があるので、地道に待ってみるしかない。
そう言われました。
私が離婚したのは2008年の事で、その時はまだ養育費に関しては
自分で相手に連絡したり、裁判所に申し立てをしていかないといけない時代だったのです。

裁判所に養育費支払いの調停を申し立てることは
また、仕事を休んで裁判所に通うことを意味していて
ひとり親であるがゆえ、正社員に就くことができない身をしては
収入が減る可能性が高く、それでなくても金額の低い1万円の養育費の為に
時間をかける事に踏み切ることができませんでした。

つまり泣き寝入りを意味していたのです。

養育費が当てにならない事がわかったので
私は、仕事量を増やすしかなかった。
でも、どの会社も長く勤める事はできなかった。
それは、元夫の嫌がらせがあったからだ。

離婚時に就職していた会社は、離婚成立後すぐに迷惑行為が始まった。

私の名前で大量のケータリングが注文されていたり
(すごい時はピザが10万超えてる時もあった)
毎日、イタズラ電話がかかってきたり。
罵詈雑言が書かれたビラが撒かれていたり。
感心してしまったのは、100サイズくらいの箱いっぱいの
AVのDVDを会社に送りつけてきた事もあった。

初めのうちは、会社の人たちも
「常識がない人なんだね〜」とか「離婚したのに女々しいよね」
と同情してくれる声も多かった。

でも、度が過ぎると人は寛容になれなくなるもの。
「なんで、迷惑行為やめてくれって言わないの」と
言われるようになってしまった。

それに対して
「やめてくれって言いたいよ!でも連絡が取れないし、
伝える術がない状態でどうすればいいの?」
と言ったことが間違いだった。
警察に相談しても、何も解決しない。
毎日のように起こる嫌がらせ。
私が根本解決しないで、みんなの気を引きたくてやっているという
噂が職場全体に流れていた。

職場の雰囲気が悪くなっているのを察して、私は退職を決めた。
嫌がらせや噂に関して上長は
「気にしないでいい」って言ってくれたけど、
それは建前で、影で部下に私の悪口を言っていたのも知っていた。

私もツメが甘かったんだと反省している。
元義母・元義妹が門扉を破壊したり、
実際に暴力を使って制圧しようとする家族がいるのだから
元夫もそういう一面がある事を配慮しておくべきだった。

会社を退職し、違う会社に行っているのに
新しい勤務先に嫌がらせが再発する。
そんな生活を娘が小学校に上がる年。
約6年間過ごすことになります。

その生活に終止符を打つことができたのは
私のことを逐一報告している人を絶縁することができたから。




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