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留学なしでも、クリエイターは「道具として使うぐらい」の英語力は身に付けられる

私は学力が高いわけでなく、留学や海外居住の経験もありませんが「道具として活用できるぐらい」の英語力はあり、それだけで十分役立っています。

ごく普通に日本で暮らしてきた私がどうやって英語力を身に付け、維持しているのかを、英語わからんクリエイターに伝えるのが本記事の目的です。

前半(無料)は私がどのように英語を学んできたのかを中心に、後半(有料)は英語力をつけるためのヒントや学習に役立つ具体的なサービスなどについてお伝えします。


有料記事にした理由と読んでもらいたい人

本記事を有料にした理由は、次のとおりです。

・英語活用に強い意欲を持った人に届けたい
・過去の勉強会参加者と近い条件にしたい
・収益の足しにしたい

英語は語彙力と基礎文法が基本。短期間で急成長は難しいと考えています。(できる人もいると思いますが、そんな能力の高い人はこの記事の対象ではありません。)

地味にコツコツと積み重ねることが苦手な人は多いです。これは英語に限ったことではありませんよね。

月に何十万円もかけてパーソナルトレーナーが指導するスポーツジムが大ヒットしました。正しい生活習慣を身に付ければ体型は維持できるはずですが、それが中々難しい。

英語でもダイエットでも、結果が出始めるまでには時間がかかります。だからこそ地味な継続が必要で、そのためには強い意欲が必要です。

有料記事なら、それほど興味のない人は課金せず、英語をなんとかしたいという強い気持ちを持った人が読む比率が増えると考えました。

本記事と似たようなことは、主催する勉強会でもお話したことがあります。

勉強会は参加無料ですが、会場の利用費(1,000円)や交通費がかかっていて、同じような情報をnoteでだけ無料提供するのは、参加してくれた人達に対して申し訳ないです。

また収益に波のあるフリーランスとしては、少しでも足しにしたいというのも正直なところ。

勉強会でいまいち響かなかった人がいたことなどを踏まえ、新しい情報を追加するなど、数ヶ月かけて内容を見直して本記事を書きました。

無料部分(結構な分量です)を読んでいただいて、本気で英語に取り組むぞ!と思ってもらえたなら、有料記事の購入をご検討ください。


なぜ英語が苦手になってしまうのか

ほとんどの人が、少なくとも中学、高校の6年間、若い人なら小学生のときから英語を学んでいるはずですが、英語が苦手という人は少なくない印象があります。

文部科学省が全国の中学3年生・高校3年生を対象とした英語力の調査結果によると、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)A1上位レベル以上の割合は次のとおりだったそうです。

【中学3年生】
・聞くこと 29.1%
・読むこと 28.8%
・話すこと 33.1%
・書くこと 46.8%

 【高校3年生】
・聞くこと 33.6%
・読むこと 33.5%
・話すこと 12.9%
・書くこと 19.7%

CEFRは外国語の能力を評価するときの基準づくりにも使われる枠組み。A1、A2、B1、B2、C1、C2の6段階で評価され、A1は基礎レベルです。

つい最近の調査でこのレベルということは、もっと高い年齢層になるとA1以上の割合はさらに下がりそう。

私は中学のときに語彙力をつけたが幸いし、英語が好きになりましたが、日本では自信がない人は多い印象です。私自身の経験も踏まえて考えると、英語が苦手な人には次のような理由があると思います。

・学生時代に挫折した(基礎力がない)
・英語を使う機会も必要性もない
・基礎力はあるけど自信がない

多そうなのが学生時代に英語の勉強がおろそかになってしまった人。このときに基礎ができていないと、その後は辛いですよね。

同様に大切なのが環境。例えば、仕事で話さなければいけない状況になったら誰だって必死に勉強するでしょう。でもそんな理由がなければ、日本では英語を使う必要はなく、機会も多くありません。

私より実力がありそうなのに英語が苦手だという人もいます。そのような人の多くは、求めるレベルが高いです。

リスニングが70%できても「大体わかる」と考えず「完全に聞き取れないから、わかったとはいえない」と考える人は多そうですし、実際にそういう話を聞いたこともあります。

確かにビジネス英語には高いレベルが求められますが、情報収集やコミュニケーションの道具として使う英語にはそこまでの能力は必要ありません。

日本人だからといって文法的に間違いのない日本語が使えているわけではないし、意味を間違えて覚えていることだってありますよね。言葉ってそんなものです。

苦手意識を持っていると、本当に得意でなくなってしまうということもあるんじゃないでしょうか。だとしたら、それは本当に惜しいことです。


デジタルクリエイターにとって英語は必須

長年CGを続けていて、よく聞くのがチュートリアルや書籍を日本語化して欲しいという声。3dtotal日本語版で「翻訳希望チュートリアル募集」という企画がありましたが、そういう需要があるってことかと思います。

でも厳しいけれど、流れの早いCG業界で英語がまったくわからないのは致命的です。主要なCGソフトはすべて海外製で最新情報は英語。これはウェブとかグラフィックデザインの世界などでも同じことがいえるのではないでしょうか。英語がわかる人とそうでない人の差は、どんどん開きます。

英語が苦手でも業界の一線で活躍しているという人もいますが、英語ができれば、より多くの情報に触れられるし、交流の幅も広がるはずです。

デジタルクリエイターが自分の世界を広げ、より高みを目指すのであれば、英語は必須。専門分野の学習と同じぐらい力を入れてもよいと思います。


英語の勉強、なかなか続かない問題

必要なのはわかるけど、日々の仕事に追われて英語の勉強なんてしていられないとか、何度かチャレンジしたけど続かないとか、色々な理由で英語が苦手なままという人もいるでしょう。

そもそも英語ってゴールがないので難しいですよね。読み書きや会話の能力は短期間で突然、飛躍するわけでもないですし。

そんなわけで「英語全然わからん!」から「そこそこわかる」になるまでには(学習開始時点の能力差はあれど)やはり時間はかかります。

でも今は気の利いた学習アプリや、安価な英会話サービスなどもあり、それらを活用すれば、学習も長続きするはずです。(詳しくは、記事の後半で紹介します。)


英語レベルと渡航経験

ここで私の英語レベルと渡航経験についてお伝えしておきます。資格としては英検2級、TOEIC635点で、中程度といったところ。読み書きでは辞書を使うこともあるし、会話の範囲は限定的。映画の聞き取りも断片的です。

この程度の英語力ですが、次のようなときに大いに役立っています。

・ニュース、マニュアルなどの閲覧
・チュートリアル動画の視聴
・オンラインチャット
・オフラインの会話
・サポートとのやりとり

私はCGや映像を独学するときにチュートリアル(動画)をよく見ますが、英語圏なら高品質なものが多く、映像制作の最前線で活躍している現役クリエイターのチュートリアルも珍しくありません。これらが活用できることによって、情報量が格段に増えます。

留学や海外居住の経験はありませんが、旅行や出張で何度か海外に行ったことはあります。初海外は大学時代に行ったタイ。とても刺激的でした。

滞在はいずれも最長で2週間ぐらい。英語圏が多いですが、旅行では大した会話はしないし、短期なので英語の実力を伸ばすことにはつながってはいないと思います。もちろん、日本では得られない経験はできるのですが。


【オンラインサポートに相談し、Google Driveのデータを元に戻せた】

以前、誤ってGoogle Drive内のすべてのデータを消してしまったことがありました。バックアップもなく、ご丁寧にゴミ箱に入れたデータを完全に削除してしまっており、お手上げ状態。

必死に対処方法を探していたところ、Googleに英語のみ電話やチャットを受け付けるサポート窓口があることが判明。 

すがる思いで相談したところ、削除直後だったこともあって、全データを元に戻してもらえました。英語ができなかったらどうしようもなかったのかと思うと、ゾッとします。


中学時代に暗記した単語・熟語がすべての基礎

私の英語の基礎力は中学のときに養われました。中学時代が涙目になっているのは、それぐらい苦行だったからです。

英語の授業は中学から。通っていた小さな私塾では、いつも授業の終わりに25問の英単語・熟語のミニテストがありました。

先生が「〜を持ってくる」「in front of」というように、英語、または日本語の単語や熟語を読み上げるのを紙に書きとり、それを英日か日英に訳して答え合わせ。

間違えた単語・熟語は、次の授業までに5回ずつ書いて提出することになっていて、さぼったら10回、さらにさぼったら20回というように回数が倍々に増えていくというルールでした。

あるとき塾を数回さぼり、間違った単語・熟語の書き取りが数百回以上という膨大な数になったことがあり、泣きながら写経のように単語・熟語を書き続けたのは、いまとなってはよい思い出。真面目だったんですね…

中学では英検4級、高校のときは英検2級まで取得。大学卒業後に受験したTOEICは635点でしたが、満点が990点なので大した点数ではありません。受けたのが20年ぐらい前なので現在の点数は不明です。

ちなみにTOEICなどの資格試験は、クリエイターが道具としての英語活用を主目的にする場合は必須ではないと考えています。 

ただ自分の英語力がどの程度なのかを可視化できるので、力試しに受けてみてもよいでしょう。点数は目安程度に考えればよいと思います。


【書いて暗記は有効な方法なのか?】 

私はひたすら紙に書き写すことで、英単語・熟語を暗記しました。なので個人的には書いて覚えることに一定の意味はあると思っていますが、スマホファーストの時代にこの方法は推奨しません。いまならアプリを使うのがよいでしょう。

ネットで調べたところ、書いて覚えることの有効性については肯定派も否定派もいて、結論は出ませんでした。どんな方法にも相性はあるので、自分に合うかどうか試してみるのがよいかもしれません。


語彙力のみの高校時代、大した勉強をしなかった大学時代

中学時代の苦行の成果は、高校入学後すぐに結果として現れました。英単語のテストで学年トップになったのです。しかし貯金はすぐに尽きました。

期末テストでは限定的な範囲を丸暗記という悪い勉強法だったため、暗記する時間があれば高得点、そうでないときは平均点という感じ。出題範囲が広い全国規模の模試では応用が効かず、よい点数は取れませんでした。

大学は国際関係学部でしたが、英語の授業は高校レベル。真面目に受講したけど、英語力は伸びず。学外では自主的な学習も行っていませんでした。


就職してから英語学校に通う

就職してからはECCという英語学校に2年ほど通いました。大学のときに英語力をつけられなかったことが悔しかったのです。ECCでは教科書に沿った授業とネイティブとの会話練習などがありました。

授業では「空港にて」とか、状況ごとの会話を学習。ちゃんとした英会話は、このときがほぼ初めてだったと思います。

この時期にすごく英語力が伸びたという記憶はありませんが、少しは力がついたかもしれません。


【丸暗記のフレーズが海外で通じた】

ECCの授業で、次のようなフレーズを覚えました。

The faucet in my room doesn't work. Please send someone up immediately.(私の部屋の蛇口が壊れています。すぐに誰か来てください。)

どこで使うの?と思うじゃないですか。でもイギリスのホテルでシャワーの水が出なかったときにこのまま伝えたら、すぐに人が来てくれました。

丸暗記の重要性を感じた一例です。まあ実際は伝わりさえすれば、どんな言い方でもよいのですが。


英語を母国語としない外国人から学んだこと

30歳を過ぎてから入社した会社には、多くの外国人がいました。中国、韓国、マレーシア、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカなど多国籍。

ほとんどの人が日本語を話せましたが、中には苦手な人もいて、英語でやりとりすることもありました。

西洋人でも英語を母国語とせず、苦手な人はいます。そんな外国人とお互いに拙い英語で話すことによって、表面的な言葉の上手さではなく、伝えたい気持ちが大切であると実感できました。

当たり前のことなんですが、このときに開き直りのようなものが生まれて、私にとってはとてもよい経験だったと思います。


日本にいても、ある程度の英語力は身に付けられる

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!色々と書きましたが、伝えたいことは次のとおりです。

・高い学力や海外経験なしでも、ある程度の英語力は身に付けられる
・英語の基本は中学レベルの語彙力と基礎文法
・学習を継続するためには強い意欲が必要

英語学習の話で重要なのは、誰にでも真似ができて、続ければ実力が付くという「再現性」ではないでしょうか。

何度もいいますが、私は決して自慢できるレベルの英語力は持ち合わせていませんが、クリエイターとしては十分に活用できています。

会話ではコミュニケーション能力も重要ですが、少なくとも読み書きは、中学レベルの語彙力と基礎文法の理解があれば、ある程度はできるはずです。

私はもう十数年以上、資格試験の勉強はしていませんが、英語にはずっと興味を持っていて、知らない単語の意味はすぐに調べ、実践的な使い方や知らない表現に触れると喜びを感じます。

英語のチュートリアルを視聴することは学習になっているかもしれません。実際、最初はCG用語だけを拾うようにして見ていたチュートリアルですが、いつの間にかほぼすべて聞き取れるようになっていました。

好奇心を持って長く学び続けられれば、きっと自身の成長を感じられる日がくると思います。私がそうだったように。

この先は有料となります。目次は次のとおりです。

・読み書きはできても会話ができるとは限らない
・留学しないと英語を使えるようにならないのか
・そこそこの英語力があれば道具として活用できる
・世界には様々な種類の英語がある
・少ない語彙力で英語を使う方法
・英語力の維持・向上のための習慣
・英単語・熟語を覚えるためのアプリやサービス
・リスニングの練習に最適なアプリやサービス
・英会話の練習に最適なサービス
・その他、英語学習に便利なサービス
・とても簡単な英文法の基本
・英語の意味を完全に日本語に置き換えるのは不可能
・最低限、覚えておきたい発音
・地味に続ければ誰でも英語を活用できるようになる

学習法についても紹介していますが、ごく一般的な内容なので、教材としての価値は高くないと考えてください。(逆にいえば、この程度のレベルまでなら、優れた教材は必要ないといえるかもしれません。)

ではこの記事のどこに価値があるのかということですが、海外経験や特別な教育なしで、どのように考え、何をして英語を身に付けてきたかという話が、英語を学ぶうえでのヒントになるかもしれないと考えています。

繰り返しますが、私が考える英語は語彙力と基礎文法が基本です。短期間で楽に成果が出る魔法のような学習法は知りません。地味に根気強く続けて、体に馴染ませていくことが必要です。

英語を活用できるようになりたいという強い気持ちがなければ、あまり価値のない情報となってしまう可能性が高いと思います。また私以上の英語力をお持ちの方には有益な情報は少ないと思いますので、ご留意ください。

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留学なしでも、クリエイターは「道具として使うぐらい」の英語力は身に付けられる

いわい ともひさ

500円

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