逆差別「終わりの始まり」

  1月、ハーバード大学学長の座を更迭された、初の黒人女性の「ゲイ事件」について、これから20年後に日本でも起こりうる可能性を示唆する記事が掲載されている。内容は、米社会に根付いた「アファーマティブ・アクション」(積極的差別是正措置)の名の下で、この差別撤回社会的措置が、現実的には『黒人以外の人種や男性に不利に働く「逆差別」となる』現実をタブーとしてきた弊害が出始めているというものだ。
男女平等推進を手掛けている日本においても、必ずこの問題は派生してくる。変革は手早く推進しなければ前を向いて進行しない。急げば全てに言えることだが、粗削り的な要素が出てくるのは世の常である。しかし、大きく化ける可能性の現実があることもよくあることだ。従って、弊害を前提として、各ジャンルでの状況判断をしっかり睨みながら進めるしかない。

日本はあやふやなソフトブレンド空気が良いとする社会風潮がある。現実に今もそれが多くに漂っている。民度の豊かさは差別を超えると考えているが、日本人はその差別を本来的に遺伝子的に包含している。矛盾が生じるまで時間もかかるが、それを超えるにも時間が掛かるだろう。実現に程遠いということもある。


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