革命の国・フランスの抗議デモ

   日本で話題にならないが、ここ3週間近く農民による抗議デモがエスカレートしていることを、パリ在住のRIKAママが報告している。よく知られているのは、パリに入る道路封鎖、「黄色いベスト運動」などが有名だが、今回は農民のトラクターなど数百台が各道路を封鎖、藁、牛などの糞、古タイヤなどぶち広げるという方法、かなり大胆、日本では考えられない、即逮捕になる抗議活動だ。ところがフランスは、即、担当大臣が現場に馳せ参じ、増税法の撤回、支援金の設立など対応することを決めて、抗議の沈静化に入っている。

フランスは先進国であろうと常に努力している。環境問題、世界の紛争に対して積極的に取り組んでいる。それが時として、自国経済構造に強い圧力を掛けることになる。それは即、市民への負担となって社会矛盾を引き起こす要因となっている。簡単な話、ウクライナ産農産物には関税なし、自国農民には重税となっている現実は、農民は納得できないのだ。死活問題に直結しているのだ。
革命の国は死傷者、器物破壊等でない限り最大限の抗議の自由を与えている。問題が山積しても「自由」を先ず優先、最大限の担保を保障している。日本は専制主義国であり先進国ではない。私は日本の多くの国民は、この自覚が欠如していると思っている。


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