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奥飛騨・平湯温泉へ向かう旅 @2023 初夏

連休を使って、奥飛騨の平湯温泉に行ってきた。

岐阜・高山市の東部、山中にある温泉地だが、
今回は長野・松本で一泊し、翌朝のバスで松本側から平湯に向かう行程で向かった。

実は前々から興味があって、いつか行ってみたいと思っていた。
そのきっかけは、2年前の夏になる。

エピローグ

当時ふと信州方面に行きたくなり、一人旅をした。

関東にいれば、中央線一本で行くことができるが、
当時私は広島に住んでいて、そう簡単に行ける場所ではなかった。

だからせっかくだし、もう行きたい場所全部行ったろ!と思い、あれよこれよと詰め込むことにした。
名古屋できしめん食べて、高山の日枝神社に参拝して、松本でそば食べて、小淵沢で山賊そば食べて、甲府でほうとうを食べる。

そしてこれを一日で回りきるという工程。麺食い過ぎ。
ダイソンもびっくりの吸引力。

移動はなるべく18きっぷを使った、電車での旅。
でも、高山-松本間だけは高速バスを利用して、
でっけぇ日本アルプスの山々を突っ切ることにした。

ただこの区間、バスが当日券で予約制ではない。
埋まってたら乗れません。方式なのだ。
加えて、バスの本数もそこまで多くない。

もしも乗れんかったら、電車で中央アルプスを迂回するという、末恐っそろしい工程となる。
そしたらもう飯どころではなく、その日中に甲府に着くのさえ難しくなってしまう。

***

それでも一か八かを信じて、甲府で宿を取った。
だから当日はもう、ドッキドキしながら高山の濃飛バスセンターで松本行を待った。

そしたらね。
本当に本当に、拍子抜けした。
その便の乗客、まさかの自分一人だけやった。

逆に不安になって、ちょい恥ずくなった。
まぁコロナ禍ってのもあったけど...。
※熱測ってPCR陰性で行かせていただきました。

もうこれじゃ、どデカいタクシーやし。絶対赤字やん。
アルピコ交通さん本当に申し訳ないとか思いつつ、バスに乗り込んだ。

ただ予約なしとはいえ、片道3時間ほどある道のり。
途中で小休憩を取るのだが、そここそが平湯温泉のある、
平湯バスターミナルであった。

その際の滞在時間はわずか10分ほど。
でも空気がとても澄んでいて、雄大な山々に囲まれた風景にとても心惹かれていた。

***

そして時が経ち。
泊まりでどこか行きてぇなぁ...と思っていたときに、ふとこの経験を思い出した。せっかく関東に戻ってきたし、これも何かの縁。
急ピッチで行程を作り、旅に出ることにした。

初日。いざ長野・松本へ。

松本には高速バスで夕方に到着するようにした。
あくまでメインは平湯だから、食事はコンビニとかで軽く済ませて、泊まるだけ。...のハズだった。

行列ができてる店があって。
ラーメン屋さん、しかも味噌ラーメンのお店!
最近味噌ラーメンにハマってるし、行くしかない!

ということで。麺匠 左蔵さん。
信州味噌のラーメンを、蔵造りの店内ですする。

佐蔵らぅめん

関東で信州味噌専門の味噌ラーメンはあまり聞かない。
少し粘りがあって、独特の甘味があるスープ。とても美味しかった。

お腹いっぱいになって、宿に向かおうと街を歩いてたら、今度はおしゃれインストの生演奏が聞こえてきて。

信州ワインサミットin松本。
いやぁ〜 酒!行くしかないでしょう!

会場は結構混んでて、ぼっちにはちょっと辛めなのと、
実を言うとあんまりワイン飲めない。

そこで、地元のクラフトビールをいただくことにした。

右から順に、ペールエール・アルト・ケルシュ。

安曇野の穂高ブルワリーさん。
https://www.eiwamm.co.jp/beer/
製造元がエイワさんと聞いて驚き。こちらのブルーベリーマシュマロが大好きで、見つけたら即買いしてる。

香りも味わいも全然違くて、美味しかった。
アテ無しで3杯飲んじゃった。

アルト・ケルシュ・ペールエール。
同じビールだけれど、色・香り・味わいが異なる。どれも美味しかったが、特にペールエールの香りが高く好きだった。

***

それで、流石に結構いい感じに酔っちゃったから。
酔い覚ましで、夜の松本城に一人撮影会しに行った。

全国色々回ったけど、松本城は映え度高め城だと思う。
今回のマイベストはこちら。

夜の松本城。

もちろんこの後は〆に蕎麦食べて、宿に戻ることにしました。

翌日。平湯へ。

ちょーっと二日酔いで目覚めた。
ここから目当ての平湯へ。

往復券を買い、バス乗り場に向かうと、既に海外の方が2〜3組がバス待ちをしていた。
よかった、今回はぼっちじゃなかった!

バス内で爆睡し、1時間半強で平湯バスターミナルへ到着。

2年ぶりに降り立った。

30°の気温予報なのに、奥の山々には雪が残る。
確かに暑かったが、山から吹き下ろす高原の涼しい風がとても気持ちいい。

平湯温泉。
開湯の歴史は中世・戦国時代に遡る。
峠越えの疲労と、硫黄岳の毒霧に倒れた兵士たちが、
白い老猿が教えてくれたこの地の温泉に浸かったところ、たちまち元気になったそう。

***

社会の荒波にやられた私にも元気を分けて欲しい!
まずは、平湯民俗館に併設された平湯の湯へ。

男湯。なかなか雰囲気ある。

料金は寸志(300円くらい)。外の料金箱に入れる。
小屋の中は脱衣所のみで、シャワーとか洗面台とかは無し。黙して湯に浸かるだけ!

40°くらいと思われる、サイコーな湯加減。茶褐色に濁ったお湯はからは、鉄っぽい硫黄っぽい匂いがする。
木立に囲まれたとてもシンプルな露天風呂で、本来の温泉の姿というものを再認識した気がした。

風呂上がりは、併設する2つの古民家で休憩できる。
こちらが民俗館となっており、入場無料というありがたさ。

まずは、合掌造りの旧高桑家。
入口すぐのところに瓶コーラの自販機がある。

キャピキャピの平成生まれではございますが、
囲炉裏で瓶コーラを飲むというのは、
不思議とノスタルジーを感じる体験でござんした。

ついでに、色々撮らせていただきまして。

囲炉裏とか。
居間とか。
時計とか。


なお、もう一軒の旧豊坂家は、営業開始前だったのか、電気が付いてなくて、資料展示がまだだった。
20年に改修工事したばかりのようだ。

囲炉裏。暗くてISO感度爆上げした。

そしてもう一箇所温泉に行った。

ひらゆの森。こちらは宿泊も可能なおっきい温泉。
https://www.hirayunomori.co.jp
HPけっこう凝ってて好き。

温泉へ向かう廊下。畳坂が渋い。

こちらのお湯は白っぽく、湯の花がかなり多い。
模様かと思って触ったら、全部沈澱した湯の花だった。手でつまめちゃうくらい。

内湯の床は、湯の花が固まって、黒地に波打つような白の模様が浮かび上がっててオシャレだった!
浴槽の縁にはミニ鍾乳みたいなのもできてて、湯の花の結晶成分の強さを感じられた。

何種類もある露天風呂からは、周辺の山々も見え、
何ともサイコーな気分で楽しむことができた。

***

本当はここでしっかりランチしてから帰ろうと思ったが、前日に食べすぎてあまりお腹が空いておらず。
ひらゆの森内の休憩スペースでぐうたらした。

あとはバスの発車時間まで付近を散策!

牧成舎さんのアイス。平湯BTで購入した。アイスは別腹!

温泉流れてた。

マンホール。

そして、帰路に着く。
松本行きの帰りのバスからの風景。

本当に道が細くて、ここを運転する大型バスの運転手さんマジですごいと思う。

そこから帰りは電車で。

今回山賊焼き食べれなかったから、駅弁の形でいただいた。
もちろん山賊焼きも美味しかったけど、付け合わせの長芋の天ぷらがいい味出してる。

必ず駅弁じゃなくてもいいから、各地方のグルメとか、名産品を詰め込んだ弁当とかないかな?って思ってる。
それか、自分で作るしかないんかな 笑

***

というわけで、前々から行ってみたかった平湯へ行けて、とても満足!いい場所だった!
今度は途中にある中の湯とか、坂巻温泉とかも行ってみたいなぁと思う。

でも、実は次に行く場所は決めてたりする。
こちらはまた行ったら書こうと思ってる。

やっぱり見知らぬ土地を旅するって、とても楽しい!!

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