ネットのリアルとリアルのリアル、アニメのリアルとリアルのリアル、そのはざまの『竜とそばかすの姫』
細田守監督の『竜とそばかすの姫』に関して、観客動員が好調で、細田監督の最高傑作、なんていう声もささやかれているのだけど、それはどうだろうか。細田守監督は「ネットの世界を肯定的に描きたい」という思いを持ってこの作品を制作したとのこと。とても共感できるが、劇中での主人公たちの行動は、当人にとって一生消えないデジタルタトゥーや、現実の世界での事件を誘因する可能性が極めて高く、絶対に真似してはいけない類のものだ。また、児童虐待問題についての描写も、専門的な見地を持っている人からすれば