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FP1級への道 ④

日暮れ後はずいぶん涼しくなりました。
季節はちゃんと変わっているんですね。

ご褒美

2022年1月の学科試験。
粘りに粘った応用編の部分点が、ご褒美をくれました。
自慢できる点数ではありませんが、とりあえず、合格は合格です。
嬉しいというより、ほっとしました。
このころ、ちょっとしたご縁があり、転職することになりました。
独立に近い形です。
本当はFP1級ホルダーになって、看板を掲げて独立したかったのですが、潮時は何度も来ません。
準備不足は自覚して、固定給の世界を飛び出しました。

FP1級って必要?

「実技対策問題集」の中古品を購入しましたが、なんともぼんやりした勉強しかできません。
広範囲の中から、問題は2問。
これといった勉強法も見つからぬまま、なんとなく2か月が過ぎてしまいました。
ちょっとした燃え尽き症候群だったのかもしれません。
そんな私のスイッチを入れてくれたのは同僚の「FP1級って必要?」という言葉でした。
FP業は、名乗ってしまえば誰でもできます。
資格がなくても、FP2級でも、FPとして活動している人はたくさんいます。
FP1級でなくてはならない理由は何なのか、改めて自問自答です。
最初は、頑張っている人を笑った人に対する意地みたいなものでした。
周りの人に、すごいと言われたかっただけかもしれません。
ちょっと勉強すれば取得できると甘く見ていたところもありました。
なのに、ずるずると沼にはまった理由はー。

6年間、一応名刺にFPの肩書を載せてお客様と対峙しながら、どこか引け目を感じていたのです。
それはきっと、「バイクに乗れます」と「大型バイクの免許を持ってます」の違い。
私は普通自動車運転免許を所有しているので、原付バイクを運転することができます。
実際、通勤に使っていたこともあるので、本当に乗れます。
でも、そんな私と、大型バイクの免許を持っていますという人を比べた時、どちらの運転に安心を覚えるかと言われたら、きっと後者です。
私にとってのFP1級は、大型バイクの免許なのです。
取得の為に努力した実績と、合格者だから届けられる安心感。
お客様の信頼を得るために必要な上位資格、それがFP1級でした。

実技試験の勉強法

スイッチを入れてもらった私は、残された3週間の間にできることを模索しました。
以前購入していた、きんざいの「技能検定教本」がとても役に立ちました。
実技の試験問題に当てはめるように読み込むと、学科の時にはピンとこなかったことも、納得して解けるようになりました。
また、実技ではYouTube/「せいのFPチャンネル」のせいの先生のフロー図がとても参考になりました。
想定課題から発生する可能性がある項目を書き出し、表にまとめることで一定の試験対策ができたように思いました。

実技試験、緊張で立ち眩み

迎えた試験当日。
電車で1時間ほどの試験会場へ。
遠方からこの試験の為に来る人もいるんだと思うと、恵まれた環境に感謝しないと罰が当たるな、なんてことを考えている間に開始時間となりました。
受験番号が5番だったのでのんびりしていたら、まさかの1番手。
焦りました。
試験官は厳しくもお優しい方で、フォローもしていただけたのですが、あまりの緊張で頭の中が真っ白に。
「すみません、緊張で今頭の中が真っ白なので、少し待って下さい。」と試験官に伝えた強者は私です。
さらには、終了後に立ち上がった際、軽く立ち眩みよろけるという、失態も・・・。
間違った答えは言っていないと思うのですが、5つあるうちの2つしか答えられないような状態でした。
また、対策として、最初はあまりしゃべりすぎないように気を付けていたのですが、そのあと掘り下げるような質問がなく、だったら、もう少し話しておけば良かったなと後悔もしました。
ただ、6年間、お客様の為に提案してきたことが役に立ちました。
お客様の意向をくみ取り、お客様の利益の為に提案する。
どんなに緊張していても、それだけはちゃんと出来た自信があります。

結果は合格。
すぐにA3サイズの合格証が送られてきて、大喜びで写真を撮りました。

こうしてFP1級ホルダーとなった私は、本格的にFPとしての活動を始めることとなったのです。

お読みいただきありがとうございました。

明日も頑張ります。
頑張っているすべての人にリスペクトを。
おやすみなさい。良い夢を。

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