前世の記憶

わたしは
霊感とかスピリチュアル的な能力とか
全然ないタイプ。

だから
前世 とか 生まれ変わり とか
正直まだ
???? って感じで
わたしにとって
自分とは無縁な、どこか遠いもの
そんな感覚だ。

だけど
これって、もしかして
前世の記憶なのかな…
って思い当たることがあって
書いておこうと思う。


転職して間もない頃
夢を見た。
断片的な記憶しかないが、2度見たので
印象に残っている。

見知った場所、人物などリアルな夢を
見ることが多いが、
この夢は
そうでないものだったから
記憶に残ったのかもしれない。
なんだか、忘れてはいけない気がしたのだ。



たぶん、日本ではない
どこかの国。
薄暗い、小屋。

暗がりのなかで、ぼんやり見える
壁にかけられた、盾。
それは
中世の西洋のものであるような
見た目をしている。

湿り気のあるにおい。
手のひらに感じる、藁の感触。

誰か、男の人が
わたしを見下ろしている。
暗くて顔は見えないが、
じっとわたしを見ていた。



夕暮れというより夜に近い
紫色の空。
遠くで星が
白くちらちら光って見えたのは
気のせいだろうか。

そのひとは
小屋から馬を連れ出し、
茶色の馬の背中を
愛おしそうに撫でていた。

その姿は
切なくて、悲しい気持ちにさせた。




あなたは
誰なんだろう。
いつか
思い出すときがくるだろうか。

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