前世の記憶
わたしは
霊感とかスピリチュアル的な能力とか
全然ないタイプ。
だから
前世 とか 生まれ変わり とか
正直まだ
???? って感じで
わたしにとって
自分とは無縁な、どこか遠いもの
そんな感覚だ。
だけど
これって、もしかして
前世の記憶なのかな…
って思い当たることがあって
書いておこうと思う。
転職して間もない頃
夢を見た。
断片的な記憶しかないが、2度見たので
印象に残っている。
見知った場所、人物などリアルな夢を
見ることが多いが、
この夢は
そうでないものだったから
記憶に残ったのかもしれない。
なんだか、忘れてはいけない気がしたのだ。
*
たぶん、日本ではない
どこかの国。
薄暗い、小屋。
暗がりのなかで、ぼんやり見える
壁にかけられた、盾。
それは
中世の西洋のものであるような
見た目をしている。
湿り気のあるにおい。
手のひらに感じる、藁の感触。
誰か、男の人が
わたしを見下ろしている。
暗くて顔は見えないが、
じっとわたしを見ていた。
*
夕暮れというより夜に近い
紫色の空。
遠くで星が
白くちらちら光って見えたのは
気のせいだろうか。
そのひとは
小屋から馬を連れ出し、
茶色の馬の背中を
愛おしそうに撫でていた。
その姿は
切なくて、悲しい気持ちにさせた。
*
あなたは
誰なんだろう。
いつか
思い出すときがくるだろうか。
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