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『Youth for the Resilience』東日本大震災から10年。若者の災害対応力向上キャンペーン

避けられない大災害

2021年3月11日で東日本大震災から10年が経ちます。

IVUSAは発災直後から宮城県で復旧活動を行い、現在は宮城県山元町を拠点に『東日本大震災復興支援活動』として活動を継続しています。

2011年の復旧活動期から現在まで、かなりの数の学生が東日本大震災の復旧/復興支援活動に参加しました。活動での経験を通じ、学生一人ひとりが、今後起こりうる災害に対してどう向き合うべきか、そのために何を備えておかなければならないのかを学んできました。

現在、今後数十年のうちに南海トラフ巨大地震や首都直下型地震などの激甚災害がかなりの確率で発生すると考えられています。
それはつまるところ、
自分たち若者が一生を終えるまでに、ほぼ確実に東日本大震災と同等またはそれ以上の被害をもたらす災害と遭遇するということです。
そういった大災害が発生した時に自分の命を守ることができるかどうかは、普段からどれだけ備えができているかにかかっています。
しかし以下のような状況にある人も多くいるのではないかと思います。

「過去に甚大な災害が起きたことは知っている」
「自身が被災すると大変なことも理解している」
「でも、具体的な備えをするには至っていない」

この話は決してIVUSAの会員であっても例外ではありません。
被災地で復旧支援活動に参加した経験があり防災・減災に対して関心があるような学生であっても、いざ自分のこととなると備えが行き届いていないということもあります。

自分自身が被災したことがない人にとって、”いつか起こるかもしれない災害”を自分ごととして捉え、十分な備えをするのが後回しになってしまうことは往々にしてあります。

過去の事例からはじめる

2020年現在IVUSAに所属している大学生は、東日本大震災時は小学6年生〜3年生くらいの年代です。
暮らしていた地域によっては、東日本大震災当時の被災地の状況や社会の様子をあまり覚えていない学生もいるかもしれません。

ですが、経験したことがないから知らないままでいいか、と言われればもちろんそうではなく、大災害にほぼ確実に遭遇する世代の務めとして、防災・減災に関する教養は身につけておく必要があります。
そして、その一つが過去の災害ではどのようなことが起こり、そこから自分たちが教訓とすべきことは何かを知ることだと考えています。

備えが必要だと分かっていたにも関わらず、それをしていなかったことにより悲しい出来事が起こるなどということは絶対に避けなければなりません。

そのために、東日本大震災から10年というこのタイミングで、改めてIVUSA会員一人ひとりの災害対策を充実させることが必要だと考えました。防災・減災を社会全体に浸透させるための具体的な一歩として、今回の取り組みを進めていきます。

ここから何をしていくのか

「防災・減災が大事。備えをしましょう」という呼びかけだけでは、人の行動は変わりません。
だからこそ今回は、
▷防災・減災とは何か、自分たちが知っておくべきことは何か
▷過去の災害から、これからを生きる自分たちが教訓とすべきことは何か
という情報発信とともに、
▷会員に対する「今暮らしている地域、居住状況において災害を見据え備えておくべきこと、実際に災害が発生した時に取るべき行動レクチャー
も実施していきます。

情報を得ること、そしてそれを活かし行動を変えていくこと。
その両輪が回ってはじめて、具体的な災害の備えに繋がると考えています。

各月キャンペーンテーマ

12月から開始した本キャンペーンでは、4ヶ月に渡り、各月ごとにテーマを設けて情報を発信していきます。

12月テーマは『「もし今被災したら」×「IVUSAの災害救援活動の歴史」』
過去に起きた災害はすべて、私たちと同じように生活している/していた人たちの「もし今被災したら」が現実になったものであるともいえます。日本に暮らす以上は、私たちも今後被災する可能性が十分にあります。
だからこそこの機会を、IVUSAが実施してきた災害救援活動を振り返りながら、私たちの日頃の災害の備えを考え直すきっかけにする必要があると考えています。

1月テーマは『「経験」×「知識」』
震災当時、皆さんはどこで何をしていましたか。当時IVUSAに所属していた学生の所感を振り返りながら、「被災前に知っておきたかった知識・情報」は何かを探っていきます。その上で、今私たちが備えておくべき防災・減災に関する知識を学んでいきます。

2月テーマは『「被災地の今」×「自分たちが暮らす地域」』
被災地の現状に触れながら、自分たちが生活する地域が抱えるリスク(もしこの地域が被災したらどのような課題が発生するのか)にも目を向けていきます。

そして3月テーマは『過去の災害を踏まえ、今自分たちがすべきこと/できること』

上記の情報発信とともに、
災害時の行動レクチャーも12月から定期的に実施していきます。

地道で遠い道のりにも思えますが、防災・減災の輪を広げ、災害で亡くなる人を1人でも減らすために、小さく具体的な行動を積み重ねていきます。



事務局  三浦 慎爾
担当プロジェクトは天竜川鵞竜峡復活プロジェクト/印旛沼クリーン大作戦/カンボジア教育支援活動。公式SNSの担当もしています。
『Youth for the Resilience』に関する情報発信はこちらのSNSアカウントを中心に行なっています!
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