ゆるぼうvol.003 あなたの地域も水に浸る!?「水害」
▶河川が近くにない=安全?
宮﨑「ひとり暮らししている学生とかって、自分が暮らしている場所の洪水ハザードマップって見るかな?」
三浦「いやぁ、川のそばじゃなければ心配ないだろうって思って、見ない学生がほとんどだろうと思います。河川の有無ってあんまり関係ないんですけどね」
宮﨑「そうそう、”見えない川”もあるからね」
三浦「暗渠(あんきょ)ですね」
暗渠(あんきょ):地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路
宮﨑「そう。あとは市街地では雨水の排水管。これだって雨が降れば、川に流れ込む小川みたいなものだしね」
三浦「そう考えると、川がないからって安心とは言えないですね。いわゆる"都市型水害”とか”内水氾濫”と呼ばれるものですね」
宮﨑「市街地の排水能力って時間雨量50mmで設計されているところが多いんだ。だから短時間豪雨で街中が水浸し、アンダーパスの水没、窪地の洪水とかが起こる」
三浦「やっぱり、河川の近くに住んでいないからといって安全とは言えないですね」
▶命を助ける地図
三浦「洪水ハザードマップでどのくらい浸水するかは確認したりしますけど、他に気をつけるべきことってあったりしますか?」
宮﨑「川がそばにあるなら、越水なのか決壊なのかで被害の状況は変わってくるよね」
三浦「具体的にはどのような違いが出てくるんでしょう」
宮﨑「越水は堤防を超えて水が溢れることで、決壊は堤防が壊れて水が一気に流れ込む状態。ほとんど津波だね」
三浦「去年の災害救援活動時に見た、千曲川の決壊地域を思い出します」
三浦「洪水ハザードマップのどこを見れば、越水と決壊それぞれの被害予測を知ることができるんですか?」
宮﨑「洪水ハザードマップの種別で分かるよ。越水や内水氾濫の被害を予測するなら”浸水想定区域”。決壊の被害を予測するなら”家屋倒壊等氾濫流想定区域”」
三浦「洪水と一言で言っても、想定しておくべきパターンがいくつもあるんですね」
宮さん「たしかに洪水のパターンはいくつもあるけど、自分の住んでいる場所で起こる洪水はほぼ特定できる。だから、自治体が用意しているハザードマップで一度確認してほしい。窓口に行けば、避難所の場所や防災情報も載っているハザードマップがもらえるから」
三浦「国土交通省のハザードマップポータルサイトを使えば全国各地の災害リスクも確認できるので、家族が暮らす地域の情報も簡単に見れますね」
▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
#Y4R
▶『ゆるぼう(ゆる防災)』とは
Y4Rキャンペーンの取り組みの一つで、 「調べれば分かるけど、そこまでじゃない話」をコンセプトに、事務局の宮さんと三浦が防災・減災に関する様々なテーマについて話し合うシリーズです!
今後も「防災袋に入れておくべきものは?」「避難生活時に気をつけるべきことは?」などなどのテーマを予定しています!
▶会員向け災害対応力レクチャーのお知らせ
私達一人ひとりが取るべき避難行動は生活圏・居住環境によって異なります。
この災害対応力レクチャーでは、IVUSA職員の宮﨑が、実際にあなたが暮らす地域や居住環境で必要な災害への備え、被災時行動をレクチャーします!
希望する人は会員ページ内の災害対応力レクチャーエントリーページからエントリーをお願いいたします!
事務局 三浦 慎爾
担当プロジェクトは天竜川鵞竜峡復活プロジェクト/印旛沼クリーン大作戦/カンボジア教育支援活動。公式SNSの担当もしています。
『Youth for the Resilience』に関する情報発信はこちらのSNSアカウントを中心に行なっています!
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