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2023年と2024年のブギーポップを読んだ

自分は電撃文庫を通じてライトノベルにはまったクチなのだが、その中でも「ブギーポップ」シリーズは特別なものがあった。学園やその周辺で起こる怪事件。その巻の中では明らかにされない独自用語。たとえば、統和機構、合成人間、MPLS。よくわからない用語でなんとなくホラー感が増幅されていった気がする。
さらには、どうしようもなくなったときに登場するブギーポップで一応の決着がつく構成である。デウス・エクス・マキナっぽくもあるが、タイトルに出るキャラがほとんど登場しないのは新鮮だった。

さて、2023年9月に刊行された『ブギーポップは呪われる』と2024年6月刊行の『ブギーポップ・バズルド 最強は堕落と矛盾を嘲笑う』を本稿執筆時に読み終えた。どちらも初期の頃を思い起こす内用であった。

まず、『呪われる』はシリーズ第一巻の『ブギーポップは笑わない』の舞台となった学校でおきる怪事件が描かれていた。しかも、『笑わない』は章ごとに視点人物が変わっているのだが、『呪われる』も同様であった。

一方で『パズルド』は、シリーズ途中から出てきた「最強キャラ」が最強の能力を失いながらも、能力以外の才能を駆使して周囲を巻き込んで戦い抜く話。

長寿シリーズだけあって、どちらもある程度キャラを把握していないと読みがたいところはあるが、最強キャラ・「フォルテッシモ」を知っているなら、間の巻を飛ばして読んでも問題ないかと思われる。


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