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やっぱり武道館は特別だ ~UNISON SQUARE GARDEN『オーケストラを観にいこう』~


ロックバンドは楽器が少ない問題

ロックバンド好きな方は、「生演奏はやっぱり違う」と仰る。それ自体は何の問題もないのだけど、その方の好きなバンドで「担当メンバーがいない楽器」の音について、ファンが自覚的になっているケースはどれだけあるだろうか。
バリバリ同期音(録音した音)を使うバンドもいれば、サポートミュージシャンを呼ぶケースもある。はたまたアレンジでなんとかするケースもある。

ギター、ベース、ドラムスで成り立つUNISON SQUARE GARDENは、基本的にそれ以外の音は同期音で対応しているのであるが、2024年7月25日の日本武道館公演では、キーボード&ブラス&ストリングスを呼んだ。総勢30名超とのこと。

周年公演の武道館にふさわしいセットリスト

バンド運営からの公式なセットリストは見つけられていないので、正確性は保証できないが、セットリストに驚いた。
ツアーではない3daysの武道館公演となれば、前日の曲目とはかぶらないようにするのがセオリーだし、ましてやオーケストラに合う曲となれば少ないだろう。
と思っていたのが間違いだった。バチバチの祝典系セトリだった。セットリストは各自で調べて欲しい。有名タイアップの連発。

楽器を入れ替えての二部制

さて、今回は前半に「ストリングス&キーボード」、休憩を挟んで後半に「ブラス&キーボード」という感じだった。これにも度肝を抜かれた。ブラスだけでオーケストラと呼ぶケースは少ないからだ。それでも、バッチリ曲は普段と違うアレンジがかかっていたので感服した。
余談だが、「ブラス+ピアノ+ドラムス+ギター+ベース」って全部アコースティックにしたらジャズのビッグバンドだよね。

祝典にふさわしいゲスト

先ほど祝典系のセトリと言及したが、ゲストもすさまじかった。そもそも、オーケストラライブでゲストをたくさん呼ぶケースは少ないイメージ

まず、ゲストではないが、オーケストラが入ってからボーカルだけ入場して、ベースとドラムスはステージに立たずに歌唱した。バンドなのに、ボーカル以外出ないってケースはなかなか見かけなかった。

その後は縁のある方がどんどん登場。入場SEの作家さん、ドラムスと交流のあるバンドのドラマー。ファンにして武道館級アーティストの方。
そして個人的極めつけは、東京スカパラダイスオーケストラのブラスセクションである。
こんな圧倒されるゲストをオーケストラライブで見られたことは幸運である。

私は今年、ぴあアリーナで彼らを見る予定だ。今度は3人での演奏。楽しみである。


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