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短編小説という麻薬

短編小説は素晴らしい。
わずか4〜5分の間でしっかり満足感というか達成感を得ることができる。
この話をすると長編を読めないからそういうことを言うんだと思われるかもしれないが、そうだ。

いや、そうなんだけども短編ならではの良さも少なからずあるし、長編でも抵抗なく読めるのに短編を好んで読むという人もいると思う。

僕が短編小説を好む最も大きな理由がなんとなく達成感が得られるということだ。

これは別に短編小説ではなくジャンルはエッセイでも何でも良いし、読書ではなくちょっとした曲をピアノで演奏するとか、このnoteみたいに短い文章を書いてみたりとなにかを1つやり切るというのが重要なのだ。

夜ベッドに入ってから「あれ、今日何もしてないな…」と思うことや、寝る前になんかやってから寝たいという感情になることはよくあると思う。
かといって出かけたりパソコンを開いて作業をしたり課題を一つ終わらせたりするにはもう時間が遅いし明日に影響が出そうだ。

そういうときに短編小説を読むと「よし、今日は読書をした。」と思えるのですっきり眠ることができる。
とにかく1つやり切ることが重要で途中までだともう少し読んだほうが…と思ったり単純に続きが気になってしまうこともある。

さらに僕は普段読書をしないので苦手なことにチャレンジしたというか、難しいことをしたような気分になることができる。
学校でも昔から本は読んだほうが良いと言われ続けてきたし、普段やらない良いことをやったのだからこれはとても大きな出来事だ。ゴミ拾いのボランティアにでも参加したような気分だ。

よく考えたら短編小説を1話読んだだけの1日なんてしょうもないが、少なくとも夜寝る前の数分は満足感を得られるので是非試して欲しい。
何もしなかったはずのダラダラ過ごした1日に意味を与えてくれる。この満足感に包まれて眠る感覚からは一度やってしまうとなかなか抜け出せない。

特に自分の苦手なジャンルに挑戦してみるのがおすすめだ。もしかすると本当に苦手を克服するきっかけになったり、新しい発見があるかもしれない。

しかしその場合新たな自分なりの短編小説を探す必要がある。
それほど興味はないけどおそらく自分にとってプラスであり、すぐ終わる上にある程度達成感が得られるものを探す。
これも結構苦労するものだ。

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