見出し画像

もう、滅茶苦茶(笑) --- 映画「マトリックス・レザレクションズ」IMAX版 レビュー

初めてのIMAXレーザー、しかも2D!画面が美麗で見やすくて素晴らしい!コロナも落ち着いて久々にぎっしり入った映画館でしたけど、両隣に他人が座るってこんなに近かったんだなあとなんだか驚いてしまいました。

さて、マトリックスの続編であります。
私ちゃんと3部作劇場で見てるはずなんですが、全然覚えてない。「ネオ」「トリニティ」「モーフィアス」「エージェント・スミス」という名前はかろうじて覚えてるけど、そもそも何と戦っていたのかも思い出せない状態だったのですが、「まあ見ているうちに思い出すだろう」と見切り発車ならぬ見切り鑑賞に踏み切ったわけですが…。

レザレクション(RESURRECTION=復活)ってぐらいですから、ネタバレも何もないわけですが、死んだはずの主人公が復活する話です。以上!

…ってかそれ以上物語に触れてもあんま意味無いです。ルール無用でやりたい放題、滅茶苦茶です(笑)。あとはちょいちょい挟まる過去の名シーンを見て、ああ!あったあった!と懐かしがる、そんな映画です。宇宙戦艦ヤマトではありませんが、前作で明らかに非業の死を遂げたはずのトリニティまで「実は生きてました!」と言われてしまっては、もう何を言ったところで笑うしかないじゃないですか。

もちろん良かった点が無いわけでもありません。前三部作ではキャリー=アン・モスに対してキアヌが若過ぎて、姉さん女房的な不釣り合い感がずっとあったわけですが、キアヌが歳をとってようやくカップルとしてのバランスが取れてきた感じ。キャリーの美魔女ぶりもなかなかのもの。

気になったのはキアヌのコンディション。CGとワイヤーアクションで隠されてはいますが、なんだか身体が重たそうでした。ジョン・ウイックも中途半端だったし、そろそろアクション路線も卒業かもしれません。それならそれで、キアヌのアクション路線卒業のカーテンコールとしての本作は有りかな、とも思えてきます。

まあこの手の作品は童謡の「思い出のアルバム」みたいなもので、「あんなこと、こんなこと、あったよね」と懐かしがるだけのものですから、20年の時の流れを感じられる人以外にはどうでもいい作品です。予告編ではゴーストバスターズにスパイダーマン、さらにこの先サンダーバードやらウルトラマンやら、年寄り相手の作品が目白押しですが、若い皆さんはそんなもんに付き合う必要は無いです。サッサと呪術廻戦でも観に行ったほうがまだいいと思います。

それとあらためて、3D映画の時代は終わり。IMAXは2Dに戻るべし。素晴らしいよIMAXレーザー2D!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?